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8月15日

今日、テレビのニュースを見ていたら
「シベリア抑留」のドキュメントを放送していました。
「シベリア抑留」とは、太平洋戦争が終わった後に
日本兵や朝鮮から徴兵した兵士の一分が
ソ連やモンゴルに連行された事です。
抑留された人数は、約57万人以上。
そのうち約一割の方が極寒のシベリアで亡くなったそうです。

その後、抑留から帰国した人たちで
韓国人の方の軌跡が目をひきました。
韓国では、北朝鮮との緊張が激しくなる一方で
敵対国ソ連から帰還した抑留兵の人々を
疑いの目で見たそうです。自分の祖国(韓国)で
2年ほどの尋問生活が送られたのだそうです。
帰ってきた人にとってどれほどの苦しみでしょうか?

日本でも、シベリア抑留から帰還した人たちが
国を相手取って賠償を求める裁判を起こしました。が
最高裁で原告敗訴が決定し
抑留帰還兵の訴えは却られたそうです。
その後、年が過ぎ民主党政権時代で
日本国籍の人にだけ国から賠償金が
決まったそうです。

今、シベリア抑留に遭われた方で
ご存命の方はいらっしゃるのでしょうか?
今でもその思いを継承されている人はいるそうです。

わたしは歴史には
そんな苦労をされた方がいるのを
遅まきながらテレビで知り、今の自分の生活と
比べることに思いを馳せてみようとしました。

歴史の一部でも
とてもやるせない現実が
多々あると認識しています。

明日、8月15日は終戦記念日です。
日本がなぜ過去に戦争にふみ切ったもか?経緯を
説明できる人は、今の時代どのくらいいるのでしょうか?
今の日本を作ったのは戦後の日本人です。
私たちは、戦争で犠牲になった人(310万人)たち
そのうえで成り立った日本社会で生活しているのです。

当たり前ですが、生きるということは楽しいことばかりではありません。
歴史上には、想像もつかない苦しみを背負って生きた先人や
世界にも自由を奪われた精神的にも苦しい生活をしている人々が
いまだにたくさんいます。

何も世界の黒歴史に浸ることだけが
人々の生活ではありません。
時には楽しみを謳歌するのも大事です。
しかし、明日だけでも
過去の戦争の過ちと犠牲になった人々のことを
真摯に受け止め
厳粛に向き合うことも
必要かと感じました。

平和はいつの時代の人々にとっても
大切な願いだと思います。

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