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「拙」の一字の思い
kohです。
おはようございます。
仕事にはスピードが
重視されると思います。
よく不器用にやること
素人っぽい行為を
「つたない」と表現します。
今回は中国の古典「菜根譚」から
この「拙(せつ)」の一字を
解説したいです。
「拙(せつ)」は「拙い(つたない)」
とも読みます。
「拙い」とは
・下手である。
・劣っている。
などあまり良い意味の字ではありません。
実は本意はそういう意味ではないのです🫢
これを中国古典の「菜根譚」で調べてみると
「文(ふみ)は拙(せつ)が良い」と
いうような一文があります。
「文」とは「手紙」のようなものです。
「手紙は拙いほうが良い」と言いたいのでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1715115419558-xOOOny2lXy.jpg?width=800)
なぜ、「菜根譚」では「拙い」ほうがよいと
わざわざいうのでしょうか?
例えば、大切な人に
「手紙」を書くときに
何を優先に書きますか?
それは
伝えたい「思い」です。
手紙はみんなに見せるものではないです。
故に上手な文章、「巧み」な文章では
あまりないでしょう。
伝えたい「思い」は
変に「技巧を凝らした」文章よりも
多少、「拙く」とも心のこもった表現の方が
相手の心に届くというのです。
それにはやはり、
手紙はやはり手書きが一番
書き手の心が映し出されます。
文章の上手さや文字のうまさはあまり気にしません。
想いが伝わるにも「つたない」ことは良いと思います。
ですから
「文は技巧を凝らすより拙い方が良い」と
いうのです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139888424/picture_pc_dcfcfb5a507a0a8c51eb5e12d22aecfe.jpg?width=800)
これは手紙だけでなく
何かを作ったり
聞く、見る、嗅ぐ、話すという
相手に対して関わること全般に
共通します。
日常の所作を「丁寧に」
それが「拙」の意味に込められています。
それが「菜根譚」のいう
「拙」の一言だと考えます。
一つの思いやりにも
繋がる気がします。
たとえ「拙く」ても
それは伸びしろの証拠。
そのためには
あらゆることにも
「ゆっくり急ぐ」が
大切かもしれません。
焦る時ほど丁寧に考え
行動したいと思います😊
おわり
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