見出し画像

【こんな仕事してます】「お気に入りのCD」から支援を組み立てる

毎度どうも! けんです😀

今日は私がしている生活支援員としての仕事の中でも、今ひとつ想像しづらいかもしれないジャンルの仕事をご紹介します

へ〜
障害がある人に関わる仕事って奥が深いんだな〜
って思ってもらえたら嬉しいです

今回ご紹介するのはCさんの事例です

日常生活のごく1部の動作を自分ですることができますが、基本的にはほぼすべての動作に声掛けや介助が必要です

発話はありますが、意味を理解したり理解してもらったりすることに極めて難しさがあり、言葉でのキャッチボールは難しい状況です。

音楽を聴いている時に見せてくれる、とびきりの笑顔が素敵な女性です。

Cさんの苦手

Cさんは雷が大の苦手です。遠雷が聞こえただけで顔が真っ青になってしまい、ゴロゴロと大きな音がすると、震えが止まらなくなり、ひどい時には嘔吐をしてしまうことがあります

そこで、現場の皆で意見を出し合って、Cさんの気持ちをそらすためにヘッドホンで音楽を聴いてもらうことにしました。

この支援に欠かせないのは音楽です。施設にもある程度用意がありますが、すべてがCさんの好み、というわけではありません

そこでご家族さんに連絡し、Cさんが普段聴いているCDを持ってきてもらうことにしました

一歩先の支援を考える

これで、Cさんの気持ちをそらせる方法が用意できたわけですが、支援としては「あと一歩」がほしいところです

そしてそれを考えるのが私の仕事

どうすればCさんが聴きたいCDを、自分で選ぶことができるか

ここを確かなものにすることができれば、Cさんの中に「CDを選ぶ(聴きたい・聴きたくないも含め)」という選択肢が増え、ご本人の幸せな暮らしにつながります

まず最初に明らかにしていくのは
「CさんはCDのどの部分を見ているか」
という部分です

・CDのラベル?
・ジャケット?
・選んでいるように見えて実はランダム?

はっきりと断定できるケースは少ないですが、もしパターンを見つけることができたら支援が大きく前進します。

もしかしたら「雷がなる前には必ず〇〇のCDを選んでいる」という気付きから、「Cさんが不安な気持ちを切り替えるために必要な音楽」が浮かび上がってくるかもしれません

お気に入りのCDから、こんなふうに考えを広げ、支援を組み立てていくのが私の仕事です😀

「マスター、向こうにいるじゃんけん弱そうな顔した客に一杯」くらいの軽いノリでサポートしてもらえたら嬉しいです🌈「福祉の本を買う(知的に充実)」「シュークリームを買う(精神的に充実)」など、より良い記事を書くために使わせていただきます🍀