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『支援に「ごほうび」を使う』のはアリかナシか③

ちょっと意見が分かれる(と自分では思っている)テーマについて書いてみている人、けんです😀

題して『支援に「ごほうび」を使う』はアリかナシか

3回目は、支援するときの注意点を書いてみようと思います。

ルールがブレないこと

「せっかく頑張ったんだから」
「今日だけ特別」
といった気持ちになることは、誰にでもあることかもしれません。
(その感情自体は優しくて尊いものだと思います😊)

ですが、あらかじめ決めたルールに沿わない形でごほうびを提供してしまうと、最悪の場合支援が成り立たなくなってしまうかもしれません。

運動のプログラムに参加しているご利用者さん。歩くのは苦にならない反面、ウォーキングの後のシャワーが苦手、という状況だったとします。

「ウォーキングの後、シャワーを浴びることができたら1ポイント。5ポイント溜まったら、いつものおやつに追加でプリンが食べられる」
という約束をしたとします。
(例えなので超雑な設定です)

そんなある時、ウォーキングの後にシャワーを浴びなかった日がありました。この時に支援者が、

「今日は気温も低くて汗もかいていないし、シャワーを浴びなくても大丈夫だと思う。それよりも、毎日ウォーキングを頑張っているんだから、今日だけ特別にポイントをあげよう」

という対応をしてしまったら、「シャワーを浴びなくてもポイントが貰えた」「〇〇支援員はシャワーを浴びなくてもポイントをくれる」「シャワーを浴びなくてもプリンが食べられる」
というふうに感じてしまうかもしれません。

感情に左右されず、「行動」に見合った対価として「ごほうび」を提供することが、支援としてごほうびを使うために必要だと考えています。

ごほうびを盾にしない

これは一歩間違えば虐待になりますので、厳重に厳重に注意が必要な点です。

先程のご利用者さんのケースで行くと、シャワーが苦手なご利用者さんに

「シャワーを浴びないとプリンなしです」
「プリンが欲しかったらシャワーを浴びてください」

という「ごほうびを盾に約束を強要する」のはご法度です。

ご利用者さんと支援者は、支援を提供する/支援を受けるという立場が違うだけです。
支援にごほうびを使うことについて、アリだと考えているからこそ、しっかりと心に留めておかなければと思う部分です

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