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やらかし系生活支援主任、今日は「点字の魅力」について語ります【後編】

お会いできて光栄です 
けんです 
障害のある人が通う、生活介護事業所で働いています 

早速ですが今回は、
「点字の魅力」について語ります【後編】
と題して書いていこうと思います

この記事を書こうと思ったのは
私に点字を教えてくれた、
Aさんとの出会いがきっかけです

我が師匠、Aさんについては
前編の内容と併せてこちらからどうぞ

現在は施設利用をやめ、自宅で過ごされているAさんですが

施設を利用していた頃、
送迎車を利用している時にご自分で携帯を操作して電話をかけ
「もしもし、お母さん? 今、橋を渡ったから後5分でつくよ」
と、およその現在位置と自宅までの所要時間を正確に伝達されていて、
思わず「どうして分かるんですか?」と聞いたことがあります
(橋を通ると車の振動音が変わるそうです)

点字に馴染みのある方には
「前・後編に分けて書くほど熱くなることか?」
と思われるかもしれませんが、
「この文章量でも3割位削ったんだ」
という私の熱量にお付き合いください

濁音、半濁音、拗音の仕組みが独特

前編で、文字の書き方がローマ字に似ている
というお話をしたと思います

ですが、点字にはローマ字と決定的に違う部分があるんです

それが
濁音、半濁音、拗音の仕組みです

ローマ字では
「が」は 「G A」
と表すと思います

点字の世界では、Kの子音はあってもGの子音がありません

その代わりに、
「次の文字を濁点を付けて読んでください」
という意味の記号が出てきます
※点字は左から右に読むルールがあります

そしてその次に出てきた文字が「か」なら
「が」と読む、という具合です

6つの点のまとまりを1ブロックとするなら、
濁音、半濁音、拗音は合計2ブロックを使って表すことになります

この仕組みが面白いと感じて、
点字の魅力に引き込まれていったと言っても過言ではありません

スペースが重要

点字は、
文節ごとにスペースで区切る
というルールがあります

「点字に関する記事をたくさん書きました」
という文章を点字にすると
「点字に 関する 記事を たくさん 書きました」
というふうに、スペースで区切って書くことになります

また、折り返して書くと読みづらくなるので、
改行を多く取って読みやすくする工夫もします

どうやったら読みやすくなるかを、
内容的にも視覚的にも
「読み手に思いを馳せながら書いていく」
のが
点字の魅力だと思います


「点字用品が高い」

これは魅力ではなく、デメリットになってしまうんですが

タイプライターにしろ、プリンターにしろ
点字用品ってすごく高いんです

私が練習用に貸してもらった
「パーキンスブレイラー」
というタイプライターが
Aさんが購入した当時の値段で約13万円

…それなりのスペックのパソコン買えます

理由は単純で
「需要が少ないから、大量生産できない」
だから単価が上がってしまうそうです

逆に言えば、点字の魅力が広く知れ渡り
点字がよりメジャーになれば
相場も下がってくるのかなと思います



いかがでしたか?

日常生活の中で、
点字に出会う機会は意外と多いと思います

点字の一覧が検索できるので、
興味があったらぜひ、
読んでみてもらいたいです



それでは今日はこの辺で

ありがとうございました
また会う日まで

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