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やらかし系生活支援主任、今日は「点字の魅力」について語ります【前編】

お会いできて光栄です 
けんです 
障害のある人が通う、生活介護事業所で働いています 

机の下に落ちたものを拾うために机の下に潜って、
3回に1回くらいの確率で、出てくる時に体のどこかをぶつける
「やらかし系生活支援主任」です

さて、今回は
「点字の魅力について語ります」
と題して書いていこうと思います

きっかけは、私に点字を教えてくれたあるご利用者さんとの出会いです

目が全く見えず、それに加えて麻痺があり、体の左半分を動かせない方でした
便宜上「Aさん」とさせて頂きます

足音で人を見分けるのが得意で、
何も言わずに近くを歩いていたら、
名指しで呼ばれたことがあります
(私の足音はすごく特徴的らしいです)

現在は施設利用をやめ、自宅で過ごされています

Aさんが施設を利用されていた当時、
コミュニケーションのための共通言語を見つけたいなと思っていた私は、
点字を覚えるべくAさんに弟子入りしました

そこで覚えた点字の仕組みが、とても興味深かったんです
普段使っている「ひらがな・カタカナ」の原理とは全く別物で、
点字の世界を知ることができて本当に良かったと思っています

点字に馴染みのある方には
「そこまで熱くなることか?」
と思われるかもしれませんが、
「そこまで熱くなるほど感動した」
という私にお付き合いしていただけると嬉しいです

点字には「ひらがな・カタカナ」の概念がない

エレベーターのボタンやお酒の缶など、
結構身近なところで点字が使われていることが多いので、
点字そのものを見たことがある人は多いと思います

点字は6つの点の組み合わせで、
音を表す表音文字と言われています

「ばなな」も「バナナ」も声に出してみると同じ音なので、「ひらがな・カナカナ」の区別がないそうです

Aさんいわく
「仕組みさえ暗記してしまえば、アルファベットや数字も点字で表せる」とのことです

そもそも50音を6つの点の組み合わせだけで表せるってすごすぎませんか?

文字のしくみはローマ字に似ている

点字は6つの点でできていて、それぞれに番号があります
1 4
2 5
3 6
こんな感じです

ローマ字は
「母音 + 子音」で構成されていると思います
点字も
1、2、4点で母音
3、5、6点で子音
を表します

例えば、点字で「か」を表したいときは
1 → A
6 → K
を表すので

① 4
2 5
3 ⑥
これで「か」になるという具合です

※「や・ゆ・よ・わ・を」は例外で、別の仕組みがあります


noteを始めたとき、
書きたい! と思っていた内容の1つです

私は点字を触って読むことはできませんが、視覚的に解読することができます(ものすごく時間かかりますが)
Aさんは視覚的に解読することはできませんが、点字を触って読むことができます(師匠の読み書きのスピードは凄いんです)

識別の仕方は違うけれど、点字という共通のツールでお互いに情報交換ができるのがすごく嬉しかったです
外国の言葉が話せるようになるってこんな気分なのかなと思います


後編では
「濁音、半濁音、拗音の仕組みが独特」
「スペースが重要」
「点字用品が高い」
という内容で書いていきます



それでは今日はこの辺で

ありがとうございました
また会う日まで

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