見出し画像

【ただいま治療中】めまいと友達

中学の頃から、私はめまいと共に生きてきたといってもいい
風邪をひくとまずめまいが出てくるし、めまいを感じると「あぁ、疲れてるんだな」のサインとして受け取った
めまいがするといっても全く起きられないとか吐いてしまうとか、そういうことはなくて休んでも1日(か弱い系の女子ならベッドから起きられず数日ご静養かもしれない)、とにかく何をしていても軽く乗り物酔いの状態ですっきりしない、具合の悪い日が続く

高校の時、一度受診したことがある
薬を処方され「一週間後にまた来て」と言われ再診した時、薬の効果を聞かれた
JKの私は素直に「効いていない」と答えたら先生のご機嫌を損ねたらしい
「君は今多感な時期で、大学受験や彼氏のこととか悩んでいることがあるから、それで症状が出ているんだよ!」
と不機嫌な顔を隠そうともせずおっしゃった
『めまいはもうずっと前からあるし、彼氏がいるとかいないとか、そんな話先生としてないよね? あ、プライド傷つけちゃった?』
まだ幼気なJKだった私はそんなことを言葉にできるわけもなく、こころの中で毒づいて二度と行かなかった

だから、そんな時は活動を最小限にし休養をたっぷり取るとすっきりすることがわかったので、ひたすら眠ることに徹した
だがしかし、そんな環境はいつまでも続かない
大人になって家事に育児に仕事に、マルチタスク満載の日常を送っていると、たっぷり眠るなんて容易に確保できるわけがない
そんな時、小さい頃はものすごく乗り物酔いがひどくそれを治すために寝る前にでんぐり返しをさせられたけど、何の効果もなくただただ苦痛だったことや、遠足でバスに乗ることが嫌でしょうがなかったことを思い出した

そうか、酔い止めのんでみるかと試しに飲んで寝ると翌朝にはすっきりしたので、まぁそれでいいかと思っていた

アラフォーになった頃、めまいが強めになってきたと感じたから再び受診してみようと思い耳鼻科に行った
先生はメニエール病を疑って検査をしたようだけれど、確定できる所見はなかったようで頓服のめまい止めを処方された
当然なんだけれど、酔い止めの薬より効いて軽く感動したのを覚えている

それからしばらくはめまいも感じなくなっていたのに、今年の9月、強いめまいが起こった
朝、まだベッドに横になっている段階からすでにめまいがする
身体ごと空中で回転しているみたいな・・・
ゆっくり起き上がってもやっぱりめまいがする
ふらついて歩けないことはないし、いつものように仕事に行くけれどめまいもしっかり同行している
幸か不幸か食欲はありしっかり食べるけどめまいは良くならないし、仕事率はガクンと落ちるし行動は最小限に置物のように過ごすようになる
寝返りを打つたびにくるくる回り、爆睡できない

めまいに慣れている私でもさすがにつらい(泣)
こんな状態が一週間続いた時、もうダメだと耳鼻科を受診した

3つほどの検査後、確定診断はつかないけれど耳の聞こえに少し左右差があり左側は高音と低音の聞こえに差があること、頭を軽く揺らした時に目の動きに若干左右差があると言われた
そしてめまいを抑える、内耳のむくみをとる目的で4種類の薬を1日3回内服することになった

初日の内服から数日は薬を飲むごとに身体が楽になっていくのがわかって心から感謝した
1か月後は聴力や目の左右差も経過良好で薬は1日2回になった
最初は寝返りや振り向いた時の5回に1回ほどはめまいがしたけど、2週間が過ぎた頃にはほとんど感じなくなった

先週受診し検査をしたところ、聴覚は正常に戻り目の動きも以上ないと言われ、薬は2種類に減った
このまま調子が良ければ内服は終了になる予定だ

アラフィフ世代、歳を重ねて無理がきかなくなっているし更年期症状も出てくるから、めまいがすっきり完治することはないだろうと思っている
だから、日々の生活や食事を丁寧に、時にはお薬の力を借りながら上手くつきあっていきたいなあと思うのだった

まだまだやりたいことや行きたいところ、たくさんあるもんね




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?