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『12人の怒れる男』

『12人の怒れる男』/映画

ふるーい映画です。
この映画を教えてくれたのは映画好きの母です。
母には子供のころから色々教えてもらいましたが、これを教えてくれたのはめっちゃありがたいですね。

先に良い点を纏めておきます。
・シナリオが良ければ、環境は問わない

さて、この映画を知っている人は少ないかも知れないのでちょっとばかし紹介を。
画像で使っているのはリメイクのポスターですが、元々は白黒映画時代からあるもので、陪審員裁判を元にした映画です。

陪審員裁判は全会一致にて決定を下す。

その一文が凄く重く描かれています。
しかもなんとシーンは「会議室」しか映りません。

見えてないものと見えるものがはっきりと分かれています。
外の景色、事件の現場、男たちの背景は全く見えず
会議室、事件の状況、男たちの心情は繊細に見えてくるのです。
移り変わる心や描写が、ラストに向けて感動を後押しします。

感覚的には、学園祭の準備期間最終日に近いかも知れません。
だんだんと結束していき、それでいて異なる意見を主張し、ぶつかり合う。
そして一つの意見へと纏まる。 ……最高の映画です。

そして間違いなくシナリオの組み立てが教科書レベルで綺麗です。
演技力によるところもありますが、一つの場所だけでここまで興奮させるのは脚本の良さもあるでしょう。

今やオマージュ作品とかがあるみたいですが、出来ればこの映画も見て欲しい。
今回は備忘録ではなく、布教みたいな感じになっちゃったなぁで〆。

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