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第1回所持デッキ解説・備忘録「遊戯さんごっこ」

 自分は所持デッキが多い決闘者なのだが、久しぶりに使うデッキの動かし方やカードの採用理由を忘れてしまうことがある。
 そんな時のためにここに備忘録としてデッキ開設を残しておこうと思う。
もし私のデッキに興味を持った方に参考にしてもらえたら幸いである。

 記念すべき第1回はレジェンドオブデュエリスト、遊戯さんのなりきりデッキである。構成テーマはだいたいバトルシティやドーマ編のカードである。
 ただし今回のアプローチは現代のカードプールを使って遊戯さんごっこを円滑に行うため、リンクや使ってないカードも入れることとする。

レシピのリンク↓
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/member_deck.action?ope=1&cgid=7a2270b0f5798901e5f7ef915f91f9f9&dno=10

【基本的な動きに関して】


 絵札オシリス、ブラマジ、カオスソルジャーなどのカードを臨機応変に組み合わせて展開する。そのため、安定して同じカードが出ることは少ない。これはそれぞれのテーマを沼地の魔神王と融合で繋いで、事故を軽減しているためである。
 ブラマジの動きの場合は1枚で出せるソウルズとマジクリボー、絵札の場合はジョーカーズ・ストレート、ジョーカーズ・ワイルドによって行う。


【3つのテーマのシナジーに関して】


雑に好きなカードを突っ込んだように見えるが、シナジーは存在する。
①ブラック・マジシャン
 絵札はブラック・キャバルリーやイムドゥークを経由して竜騎士ブラマジなどの素材になることができる。またジョーカー系のカードはブラマジ融合体の効果発動のコストとして捨てても手札に回収が可能なため、実質ノーコストで効果発動が狙えることもある。
 カオス・ソルジャーはマスター・オブ・カオスやキャバルリーの素材にすることが可能。また儀式魔法はカオスフォームにしているため、ブラマジを墓地から除外して儀式召喚も狙える。

②絵札
 インペリアル・バウアーやジョーカーズ・ストレートからイゾルデをリンク召喚することで、カオス・ソルジャーやバスター・ブレイダーを手札に加えることが可能。融合素材にする分にはイゾルデの制約は無視できるため、ブラック・パラディンやマスター・オブ・カオスを出すのを安定させることができる(ただしジョーカーズ・ストレートを使った場合はEXに制限がかかるため注意)。
 またジョーカーズ・ストレートから入った場合、EXの制約はかかるがメインのモンスターは展開できる。カオスフォームがあればカオス・ソルジャーを儀式召喚でき、③のデッキバウンスを狙える。状況は限られるだろうが、召喚権が残っているためバスターブレイダーやブラマジのアドバンス召喚も行える。

③カオス・ソルジャー
 ブラマジとのシナジーは上記の通りである。絵札と属性が違うことやレベル5以上のため、イダテンやギルティギアフリートの融合素材にでき、事故を回避できる(同様のことはバスターブレイダーにも言える)。


【それぞれのカードの採用理由や枚数に関して】

メインモンスター


・ブラック・マジシャン
 言わずと知れた遊戯さんのエース。入れないわけがない(当初は絵札とブラマジを混ぜただけで遊戯さん名乗ってた)。
 採用枚数は2枚(融合2回できたらいいなくらい)。ガールも入れているので3枚だと事故る。またマジクリボーで使い回しができるため、そんなに枚数は必要ない。

・ブラック・マジシャン・ガール
 竜騎士ブラマジガールやブラック・マジシャンズを活用するために1枚採用。師匠と比べて融合素材としての活躍が少ないので抑えめで。

・マジシャンズ・ソウルズ
 1枚でブラック・マジシャンが飛び出す優れもの。ただしブラマジデッキではないため、特殊召喚先が少ないこのデッキでは2枚採用に留めている。
 また変わった動きとしては腐った手札の魔法罠をドローに変換する役割がある。ジョーカー系魔法罠は墓地へ送ってもエンドフェイズに回収できるため、状況によってはコストなしでドローが可能に。
 ブラックマジシャンズ、カオス・ソルジャーの素材になることもできる。墓地のブラマジを除外してカオス・フォームを使う場合、残りのレベルを補う素材になる。特にブラマジを墓地に送りつつ自身を特殊召喚すれば、カオス・フォームの下準備が整う。上述の通り、特殊召喚した後にドロー加速も可能。

・マジクリボー
 受け身ではあるが、1枚でブラマジが呼べるカード。また使い回しができるため優秀。遊戯さんデッキならやはり1枚はクリボーを入れたい。
 採用枚数は1枚。2枚にするか迷ったが、ほかのカードと違い悪魔族なため、ブラック・マジシャンの融合素材になれない。そのため、ピン挿しに。

・オシリスの天空竜
 絵札で召喚する神。メインギミックが絵札であるため、召喚自体は容易である。ストレートやジョーカーズ・ナイトを使って先攻で出すと3000くらいの打点で制圧できることもしばしば。
 しかしストレートやワイルドなしの状態で素引きしてしまうと、融合素材に使えないため腐る。できれば神速召喚を用いたいため、採用は1枚。

・アルカナトライアンフジョーカー
 もう一つの絵札ギミックの切り札。こちらは墓地からでも出せるため、ジョーカーズ・ストレートのコストや融合素材として墓地に送っても機能する。
 手札にきても使い道はあるが、状況に応じてなるべく自発的に手札に加えたいカード。イゾルデでもサーチが可能なため、1枚の採用で充分である。

・ジャックス・ナイト
 クイーン、キングから出る☆5モンスター。ほか2体と違い上級なため、腐らないように2枚の採用。素引きした場合は融合素材にしたいところ。
 また、変わった役割としては切り裂かれし闇の②の恩恵を受けられる。状況によってはアタッカーとして使える。

・クイーンズ・ナイト
 ジョーカーズ・ストレートの要であるため、3枚の採用。またブラマジと融合が揃っている状況の場合、通常召喚してイムドゥークに変換することで竜騎士が出せる。
 ストレートやインペリアル・バウアーから出して、カオスフォームを発動すればこのカードがカオス・ソルジャーの③の効果を満たすことができる。

・キングス・ナイト
 ジョーカーズ・ナイト、ストレートで必要なカードであるため3枚。効果モンスターゆえカオスソルジャーの追加効果用の素材として機能しなかったりワイアームにはなれないが、キャバルリーなどにはなれる。

・ジョーカーズ・ナイト
 場に絵札を3体揃える要のカードなため3枚採用。攻撃力がそこそこ高く特殊召喚しやすいため、打点要員にもなれる。
 融合素材にする場合は特殊召喚してから融合素材にするとよい。コストとした絵札をデッキに戻しつつエンドフェイズに手札に返ってくるため、融合素材の消費を抑えられる。ブラマジ融合モンスターのコストとして捨てても絵札が墓地にいれば帰ってくるため、こちらでも消費を抑えられる。
 ほかに戦士族が手札にいればイゾルデが召喚できる。またイダテンを出した時のサーチ先である。

・インペリアル・バウアー
 フィールドにモンスターが存在しない場合、クイーン、キング、ジャックのうち2体を特殊召喚または手札に加える。戦士族版レスキューキャットのようなモンスター。
 手札にジョーカーズ・ナイトがいれば絵札を3種揃えられるが、揃うことは珍しく、強い展開にならないことも多い。2体特殊召喚できるのを活かし、イゾルデ召喚用やカオスソルジャーの素材用意役として3枚採用する。
 ジョーカーズ・ストレートと役割が被るが、こちらはEXの召喚制限がかからない。そのためイゾルデでサーチしたモンスターを使ってブラマジ融合モンスターを出せる点で差別化される。

・沼地の魔神王
 自身を手札から捨てることで融合をサーチする。このデッキにおいて3種のテーマを繋ぐ鎖のようなカードである。融合素材代用効果を持つため、ティマイオス系の融合モンスター以外ならば代替として使うことができる。
 融合をサーチして良し、代替にして良しであるため手札でダブっても腐りにくい。そのため融合ではなく、こちらを3枚採用している。
 変わった使い方ではあるが⭐︎3のため、⭐︎5のジャックス・ナイトとジョーカーズ・ナイトと一緒にカオス・ソルジャーの儀式素材になれる。特にジャックス・ナイトの場合は追加効果が狙えるため、念頭に置いておきたい。

・伝説の剣闘士 カオス・ソルジャー
 素引きしても1枚で儀式召喚まで完結するモンスター。ブラマジと共通のサポートカードであるカオスフォームや融合モンスターの素材にできるため、1枚採用では腐りにくい。
 イゾルデリンクによるサーチの制約が重くなく、次ターンに儀式魔法も揃う。そのためイゾルデを出す場合のサーチ筆頭候補である。ストレートからイゾルデに入ってる場合は次ターン用の素材も揃えられ、③の効果も狙える。
 基本はキングスとクイーンズを儀式素材にしたい。ほかの組み合わせは沼地の魔神王とジャックス・ナイト、ジョーカーズ・ナイトのパターンとブラマジとマジクリ、ソウルズのパターンと融合モンスターを素材にするパターンである。
 素引きして儀式召喚を狙うも良し、サーチして儀式召喚しても良し、融合素材にしても良し。色々な使い方ができるため、臨機応変に使用を考えたい。

・バスター・ブレイダー
 このデッキで一番扱いが難しいかもしれないカード。沼地の魔神王でもブラック・パラディンは融合召喚を狙え、イゾルデのサーチに対応するため1枚採用。主に融合素材として扱う。
 このデッキのメインギミックが絵札なため、イゾルデは召喚しやすい。融合素材ならばイゾルデのサーチの制約にひっかからない。ブラック・パラディンやキャバルリーのほか、イダテンやギルティギアフリートの素材にもなれる。
 このデッキではブラック・パラディンの効果が強いことと遊戯さんデッキ再現のために採用した(後述参照)。

        

魔法・罠

・死者蘇生
 初代の代名詞でもあり、遊戯さん(ATM)を敗北に導いたカード。制限なので当然1枚のみ。
 主な採用理由は融合素材として墓地に送ったブラック・マジシャンを蘇生するカードが少なかったためである。ブラック・マジシャンを主眼に置くなら毎ターン蘇生できる永遠の魂の方が強いが……ごちゃ混ぜデッキであるため死者蘇生の方が汎用性が高い(つまり永遠の魂だと事故る)。ほかにもバスブレ、オシリス、蘇生制限を満たした融合モンスターなどが対象にできる。

・融合
 沼地の魔神王とともにデッキを繋ぐ鎖のカード。サーチと代替効果のある魔神王を3枚にして、事故軽減のためこちらは2枚の採用にした。
 このデッキの核となるカードではあるが、融合から固定で出てくるモンスターはいない。融合先は手札次第であるため、ランダム性が高く面白要素である。
 絵札融合や黒魔術の秘技を採用したことしたこともあったが、融合先や素材が限定されているものは事故る。そのため、このデッキでは汎用的なカードである融合が望ましかった。

・切り裂かれし闇
 実はこのデッキの影の核カード。絵札、カオソル、ブラマジ、全てのテーマのサポートができる。便利なカードだが素引きするしか手札に加える方法がないため、2枚の採用。必須カードではないため、3枚採用は見送っている。
 ジョーカーズ・ストレートやインペリアル・バウアーによる特殊召喚や通常召喚でクイーンズ・ナイトを出すと1枚ドローができる。マジクリボーやソウルズによるブラマジの特殊召喚にも対応するため、①の発動条件は満たしやすい。
 また②の打点強化も使いやすい。融合モンスターのほとんどは通常モンスターを素材とするものであり、カオスソルジャーも通常モンスターを使って召喚する構築となっているからである。またレベル5以上の通常モンスターはブラック・マジシャンとジャックス・ナイトが存在する。

・カオス・フォーム
 カオス・ソルジャーを呼ぶための儀式魔法として採用。基本的にカオス・ソルジャーは一回しか召喚を狙わないため1枚の採用。
 ほかの魔法ではなくカオス・フォームをチョイスしたのはブラマジを墓地から除外してコストを担うことができるためである。このデッキはブラマジへの依存度が低いため、積極的に墓地から除外できる。
 カオスソルジャーの①の効果で手札に加えたい。素引きしてしまった場合はジョーカーズ・ストレートで捨てるか、ソウルズの効果でドローに変換してもよい。融合モンスターが場にいれば発動コストにしてもよい。

・神速召喚
 オシリスやトライアンフを使うためのカード。速攻魔法なので、相手ターンにストレートをコピーしたワイルドを使った後に発動やワイルドでこのカード自身をコピーして相手ターンにオシリスを出すことができる。
 基本的にオシリスを優先してサーチする(トライアンフはほかに手札に加える方法があるため)。ジョーカーズ系共通の効果で打点を維持しやすく、制圧力があるためである。オシリス用のカードなので1枚採用。
 相手のフィールドを一掃したい後攻などの状況ではトライアンフを優先すると良い。

・ジョーカーズ・ストレート
 絵札側の初動札。初動なので3枚採用。手札を切る必要はあるが、腐ったカードや墓地に送っても効果があるカードが多いので扱いやすい。
 先攻ならこのカードから優先して出したいのはオシリスの天空竜であるが、手札次第な場合も多い。アルカナナイトジョーカーは手札にジョーカーズ系カードが溜まっている時なら出しても強い。後続が確保できることやジョーカーズ系カードの回収ができることから、アルカナエクストラジョーカーを出すことも考えられる。
 手札が整っていない場合、イゾルデをリンク召喚して次の自ターンの準備なども視野に入れて使いたい。また手札にモンスターがもう1枚ある場合はイゾルデを経由してからエクストラジョーカーになることも可能。色々な選択肢の中から最適解を考え出す必要がある。
 発動後エクストラデッキからの召喚を制限されるため、ブラマジ融合モンスターを出す場合は先に出す必要がある。このデッキで噛み合わせが悪い部分である。

・ジョーカーズ・ワイルド
 疑似的な初動札になるカードのため、3枚採用。
 主なコピー先はストレートだが罠カードのため、自発的に使う場合は1ターン待つ必要がある。神速召喚を使う場合は罠であることはさほど気にならない。理想的な手札はこのカードとストレートor神速召喚でオシリスを出せる布陣である。
 とはいえ罠だからこそ優秀な面もあり、相手ターンでストレートをコピーすれば3体の壁ができる。大ダメージを回避しつつ、自身と墓地に送ったストレートをエンドフェイズに回収すれば返しのリソース確保もできる。
 手札が飽和していれば、単に回収できるコスト用のカードにしても良い。このデッキではコストを支払うカードが多い。

     

エクストラ


状況に応じて出すモンスターを変えたいため、基本的に1枚採用である。

・超魔導騎士-ブラック・キャバルリー
 このデッキの要素を繋いでくれる要のカード。
 ブラマジと絵札、カオソルを引いても融合があればキャバルリーが出せるため重宝する。効果もなかなか強力であり、①の効果で3000ラインを超え、③の耐性のおかげで場に居座ることもある。特に③のコストにジョーカーズカードを用いるといつまでも退かない騎士になる。
 総じて絵札カードと相性がすこぶるいいカードであり、このカードがなければブラマジと絵札を混ぜるシナジーがなかったほどである。

・超魔導剣士-ブラック・パラディン
 ブラック・マジシャンとバスター・ブレイダーが名称指定されている融合モンスター。正規の素材での融合は難しいが、名称が指定されているため沼地の魔神王が代用できる。
 このデッキでブラック・パラディンが強い理由はジョーカーズ系のカードをコストに充てれば、手札維持が容易なことである。理由自体はキャバルリーと同じであるが、対象を取る効果にのみ反応するキャバルリーと違って妨害ができる。ターン1がないため、大きく手札を消費すれば相手の動きを完封することも可能。
 しかし、ジョーカーズ・ストレートからイゾルデのルートに入ってバスブレをサーチしてもブラック・パラディンは召喚できない(ストレートの制約)。ジョーカーズナイトとクイーンズ、キングスでイゾルデを出せば、ジョーカーズ・ナイトを往復2回回収する事ができる(自身のコストで墓地に送った絵札と素材の絵札の2枚がいるため)。
 以上の点を踏まえて、バスター・ブレイダーを採用するのもアリだと判断した。

・竜騎士ブラック・マジシャン
・呪符竜
・竜騎士ブラック・マジシャン・ガール
・ミュステリオンの竜冠
・星杯竜イムドゥーク
 融合モンスターはいずれもドラゴン族とブラック・マジシャン及びブラック・マジシャン・ガールで融合する。メインデッキにドラゴン族は存在しないため、クイーンズやジャックスを変換するためにイムドゥークを採用している。キャバルリーほどではないが、同じく絵札とブラマジを繋いでいるモンスターたちである。
 竜騎士ブラック・マジシャンは継続してアドバンテージを稼ぐことができる切り裂かれし闇や相手ターンに発動したいジョーカーズ・ワイルドを通すことに役立つ。特に切り裂かれし闇と竜騎士ブラック・マジシャンが並ぶと戦闘破壊はかなり困難になる。墓地で名称がブラック・マジシャンになることを活かして、マジクリボーで蘇生するという変わった使い方もある(ただし竜騎士ブラック・マジシャンが破壊されてもマジクリボーの②の効果で手札に回収はできないのは注意)。またブラマジの指定があるので沼地の魔神王が使える。
 呪符竜は竜騎士ブラック・マジシャンとほぼ同じようなステータスであるが、中盤から終盤にかけて爆発力があるカードである。魔法の除外枚数は任意のため、繰り返し使いたいジョーカーズ・ストレートは除外しなくても済む。また後続を呼べることから継戦能力が高い。ただし沼地の魔神王で代用できないので、ブラマジと絵札が揃っている必要があるのが難点。
 竜騎士ブラック・マジシャン・ガールは手札からコストを払えば相手ターンでも表側カードの除去が撃てるため、ジョーカーズカードと相性が良い。ジョーカーズカードは自分・相手のエンドフェイズに手札に戻るため、往復で手札コストを踏み倒せる場合もある。このデッキの性質の都合上率先して出したいカードだが、沼地の魔神王の代用ができない。ブラック・マジシャン・ガールをマジシャンズ・ソウルズなどで引き寄せる必要があるのが難点。
 ミュステリオンの竜冠は妨害効果があり、出ていると種族統一デッキには厄介なカードである。名称指定がないため沼地の魔神王は使えないが、魔法使い族側はブラマジでもガールでもソウルズでもブラマジ融合体でも良い。そのため、ほかのドラゴン族との融合体に比べて小回りがきく。
 星杯竜イムドゥークは基本は通常モンスターの素材変換用だが、相手モンスターの位置によっては②の効果が活きる場合があることも覚えておきたい。

・超魔導師-ブラック・マジシャンズ
 ブラマジとガール+魔法使い族で召喚する融合モンスター。リクルートとドロー効果持ちであり、ほかに比べて持久戦よりなカード。
 魔法使い族が少ないため出番は少ないが、ドローと後続確保は便利である。特にブラマジとガールはなるべく引きたくないモンスターであり、早めにリクルートしておきたい。またドロー効果でキーカードであるジョーカーズ・ストレートとワイルドを引き込みたい。特にジョーカーズ・ワイルドはセットしらターンに発動できる。
 魔法使い族は少ないが、ブラマジとガールが名称指定されているので沼地の魔神王が使える。

・超魔導戦士-マスター・オブ・カオス
 カオス・ソルジャーとブラマジで融合する超重量級モンスター。光属性の絵札と闇属性のブラマジが合わさっているため、②の効果は比較的発動しやすい。
 ただし素材が重く、沼地の魔神王をブラマジの代用として使ってもカオス側はカオス・ソルジャーを使う必要がある。幸いイゾルデでサーチすることが可能であるが、伝説の剣闘士カオス.ソルジャーも盤面をひっくり返す効果を持つ。どちらを使うかは手札と盤面で見極めたい。
 ③の効果は使用した融合を回収しても良いだろう(キーカードであるジョーカーズ・ストレートは自己回収効果があるため)。墓地にあるなら、死者蘇生や存在するだけでアドを稼いでくれる切り裂かれし闇も候補。

・アルカナナイトジョーカー
・アルカナエクストラジョーカー
 トライアンフ以外の絵札の終着点。どちらも対象を取る効果を無効にできる(破壊はできない)。
 ジョーカーズ・ストレート発動後に優先されるのはほかのカードが必要なく、戦闘破壊された時の効果があるエクストラジョーカーである。なるべくイゾルデを経由したいため、ストレート発動後に余った召喚権を使って戦士族モンスターを4体並べたい。
 神速召喚を握っている場合はオシリスやトライアンフが優先される。しかし融合を握っている場合にナイトジョーカーを優先するかと言われたら微妙である(イゾルデが出せる状態ならギルティギア・フリードも出せる)。ナイトジョーカーとエクストラジョーカーはほぼ同じ効果であり、単純に1枚アドバンテージを失う。ジョーカーズカードを握っている場合や3800という高打点で突破したい場合にナイトジョーカーを召喚したいところ。
 またナイトジョーカーの素材に沼地の魔神王は使えないので注意。

・覇勝星イダテン 
 事故要因となりやすい戦士族上級カードをまとめて融合できるモンスター。光属性・戦士族のため、ジョーカーズ・ストレートの制限に引っかからない点で相性が良い。
 主に手札に来てしまったトライアンフ、バスブレ、ジャックスなどを素材として融合する。カオス・ソルジャーやジョーカーズ・ナイトも素材にできるが、カオス・ソルジャーは単体で自身の召喚を狙える。ジョーカーズ・ナイトも単体性能が高いため、優先して素材にする必要はない(トライアンフは墓地からも特殊召喚できるため、素材にしたい)。
 ①の効果でサーチするのはジョーカーズ・ナイトである。ジャックス・ナイトをサーチする意味はほぼない。②の効果もコストにしても戻ってくるジョーカーズカードとは相性が良い。イダテンを場に維持できれば毎ターン攻撃力があがる。

・始祖竜ワイアーム
 通常モンスター2体という緩い条件で出てくる硬いモンスター。主な素材はブラマジ、ジャックス、クイーンズである。
 効果モンスターに滅法強く、除去をモンスターに頼るデッキには刺さるカード。打点も2700あり、切り裂かれし闇を使うとさらに強固になる。
 ただし同じ素材の組み合わせでブラック・キャバルリーが召喚できる点は留意したい。キャバルリーの耐性は手札コストが必要なため、手札にジョーカーズカードがない時はワイアームを優先しても良いだろう。

・鋼鉄の魔導騎士-ギルティギア・フリード
 異なる属性の戦士族モンスター2体で融合するモンスター。主に絵札カードとバスブレ、カオス・ソルジャーを引いた時に召喚する。このカードがいるおかげで、カオソルとバスブレは絵札と融合のシナジーができ、採用した。
 光属性・戦士族であり、ジョーカーズ・ストレートの制約に引っかからない。また融合も所持している場合はイゾルデからバスブレまたはカオソルをサーチして融合召喚することができる。①の対象を取る効果に無効はナイトジョーカー、エクストラジョーカーよりも強力であるため、優先できる。
 ②の効果はこのデッキではまず狙えない。③の効果は繰り返し使いたいジョーカーズ・ストレートとは相性が悪いが、召喚に使った融合が墓地に残っているのでそちらを優先して除外できる。

 
・聖騎士の追想 イゾルデ
 採用理由解説で一番名前が上がっていたであろう戦士族汎用リンクモンスター。このデッキの潤滑油であり、ほぼ言うこと言ったのでトリで解説(恋人がトリスタンなだけに)。
 光属性・戦士族であり、ジョーカーズ・ストレートの制約に引っかからない。主な用途は①のサーチである。この効果で次ターンの切り札を用意する。バスブレ、カオソル、トライアンフのサーチもできるため、状況に応じて欲しいカードをサーチする。
 ジョーカーズ・ストレートからイゾルデになった場合は切り札捻出のコストは確保できているようなものである。またインペリアル・バウアー1枚から出てこれるのも魅力。
 ②の効果は使わない。そもそも採用している戦士族のレベルが軒並み高いので狙えない。
 

【終わりに】


 解説を書いて思いましたが、とてつもなくはちゃめちゃなデッキです(笑)。混ぜているため、まず思ったような盤面は形成できません!とはいえそのランダム性、プレイヤーに臨機応変な対応を求められるのがこのデッキの面白さだと思います。こんなデッキを使いこなしてデュエルキングになる武藤遊戯……いったいなにものなんだ……?

 またマスターデュエルのSPデッキチャレンジにも似たようなデッキがあります(このデッキはマスターデュエル配信以前から組んだものです)。デッキ内容を見た時、「これ俺だ」と思いました(笑)。やっぱり上手く回せないですが、遊戯さんを体感できる楽しさがあります。

 オシリスやカオソルやブラマジ融合。遊戯さんの切り札を体感したい欲張りなデュエリストにはおすすめな楽しいデッキです!是非ごっこ遊びのお供にいかがでしょうか?(首にはアルティマギア千年パズルを下げて)。
 
 長文にお付き合いいただきありがとうございました!


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