![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/115223457/rectangle_large_type_2_b92dd3d511679a96ab2c95e46a4d2b29.png?width=800)
Photo by
tarostagram
《詩》夏の詩
季節の風
日傘が翻って
みずうみに落ちる
それが夏の始まりの合図
波紋が広がるように
気温も湿度も
膨らんでゆく
昼も夜も
スカートも
窓も
天気雨も
弾けるほどに膨らんで
乱反射している
唐突に夏が眩暈を起こして倒れる
わたしも半透明な夏の肉体のなかで
ゆっくりとつまづく
わたしの手から日傘が落ちて
風に連れられて
夏の端へ転がってゆく
カナカナカナと
夏が途切れる
日傘が翻って
みずうみに落ちる
それが夏の始まりの合図
波紋が広がるように
気温も湿度も
膨らんでゆく
昼も夜も
スカートも
窓も
天気雨も
弾けるほどに膨らんで
乱反射している
唐突に夏が眩暈を起こして倒れる
わたしも半透明な夏の肉体のなかで
ゆっくりとつまづく
わたしの手から日傘が落ちて
風に連れられて
夏の端へ転がってゆく
カナカナカナと
夏が途切れる