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バスに乗り右往左往


大学に通うにも、
ワークエクスペリエンス先に行くにも
バスへの乗車が必須だった

公共交通機関はバスがメインの
クルマ社会だった

最初の1週間は毎日バスを間違えた
目的地と違うバス停にたどり着いたり
降りるべき場所を間違えたり
真反対へ向かうバスに乗っていたこともあった

日本と違い、
オンタイムでバスが来ることはほとんどない
トランスリンクというアプリで
バスの現在地や時刻を確認できるが
思うように使えないこともあった
それが正確でなかったりもした

さらには乗れたはいいものの、
降りるのも一苦労
全てのバス停に止まることはなく、
基本的にボタンを押した場所でしか
止まらない

けれどアナウンスが流れるわけでもないから
自分で外の風景で場所を確認して
降りる意思を示さないといけない
初めの方はそれがかなりハードルが高かった

たまたま隣にいた男性に
このバス停ってここ?と聞くと、
次だよと物腰柔らかく答えてくれた

また、朝の通学時間帯はかなり混雑するため
下手にバスの奥に座ってしまうと
降りられなくなってしまう

実際に、一度降りられなくなってしまい
声をかけてもなかなか聞いてもらえず
困ってしまったことがあった
でもその時に、それに気づいてくれた
女性の方が運転手さんに向かって
大声でjust wait!と叫んでくれた
そのおかげでどうにかバスを下車でき
無事に大学まで辿り着けた

名前も知らない誰かの親切心に
とても心が温かくなった

私の語学力の問題でもあるが、
なかなか意思疎通ができないことも多く
心が折れそうになることもあったけど
そういう親切な方が
手を差し伸べてくれたおかげで
なんとかやってこれた

そういうことが無意識でできる大人って
すごく魅力的だし
自分もそうなりたいと強く思った


QLD内で利用できる交通系ICカード


GO CARDは
TOICAやSuicaのようなもの
日本との違いは乗車&下車時の2度
タップの必要があること
基本的にカードを利用する方が
週に一定以上利用すると半額になるなど
お得が多い

ただ、ど田舎出身で
そもそも交通系ICカード区域外で
過ごしてきた超現金派の私には
なかなか慣れないものだった

バスに乗っていて1番驚いたのは
左側通行なのに
1番左のレーンでも右折ができること
日本では絶対無理なので
どうしてオーストラリアでは可能なのかと
すごく疑問に思った

結局どうしてなのかはわからなかった
でもそういう違いを見つけるのは
すごく面白く、その考えている時間も
楽しかった

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