【短編小説】慰留嘆願書(仮案) 辞めないで!
《あらすじ》
とある星の、とある国の、生活苦のライター。彼のもとにやってきた依頼は、辞任を示唆する政治団体の代表に向けて、慰留を求める文書を作成してほしいというものだった。
失言多発、組織内外からの批判多数する代表。生活苦のライターが作成した慰留嘆願書とは……。
「ディスカウントしたんだって」
「介護士やってる女性で、どう見てもお金なさそうなんだもん」
「金のない苦労は身に染みてわかるってわけだ。タダにしてやればよかったのに」
「そうはいかないよ、俺だって、家賃3カ月ためて