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どうする団塊ジュニア世代 (その四)<太平洋戦争とガンダム一年戦争の相違点>

〜「団塊」生産計画〜

敗戦後の第一次ベビーブームにより誕生した世代は「団塊世代」と呼ばれ、戦後日本の復興に大きな影響を与えました。
「団塊世代」は文化的、思想的な部分で共通しているという特徴を有しており、この特徴こそが戦後日本復興の大きな要因であると考えます。
私は戦後日本を早急に復興せさるため、何者かが恣意的に第一次ベビーブーマーを団塊化させたのではと推察します(ここからは、あくまで個人的な推察ですので、あしからず)。


1945年に日本は戦争に敗れ、多くの国民が犠牲となり、国土は焦土化し、壊滅的な被害を受けました。
しかしながら戦勝国にとって、玉音放送は第二ラウンドのゴングに過ぎず、世界秩序の覇権をめぐる激しい凌ぎあいが始まります。
戦勝国にとって論功行賞は何よりも重要です。
アメリカは大戦末期から既に旧ソ連と対立しており、論功行賞で勝ち取った日本は緩衝国として地政学上、極めて重要な国となりました。
よってアメリカは自らボロボロにした国を、今度は早急に復興しなければならないというジレンマに襲われます。

どうやったら日本を早急に復興させることができるか?
そこでアメリカが太平洋戦争で日本を打ち負かせた鉄板の必勝パターンを展開していくのです。

『機動戦士ガンダム』(ご存知で無い方は雰囲気で察しながら理解してください)という、団塊Jr.世代が大好きなアニメをご存知でしょうか?
人類が増え過ぎた人口をペースコロニーという宇宙施設に移民させていたという時代。スペースコロニーの一つがジオン公国を名乗り、独立戦争を挑んできたというストーリーです。
開戦当初、ジオン公国は開発したモビルスーツ(人型兵器)による奇襲攻撃で、圧倒的な国力差のある地球連邦軍を押しまくります。
しかし連邦軍も負けずにモビルスーツを開発し、あるモビルスーツの登場により、形勢を覆していきます。

そのモビルスーツの名前は『ジム』です。

「『ガンダム』じゃないのかーい!!!」とツッコミたくなる気持ちは重々解りますが、『ガンダム』単体の活躍では全体の戦局を俯瞰した場合、勝敗を決するほどの影響は無かったと思われます。
一方、『ジム』は標準化、量産化を重視し、コスパが高く、汎用性にも優れ、誰でも簡単に操縦できます。
この合理的、効率的な方法で戦場に溢れるほどの『ジム』を投入して、地球連邦軍は『ジオン公国』に勝利しました。
一方、『ジオン公国』は戦争後半から『ギャン』『ビグザム』『ジオング』(マニアックすぎてごめんなさい)などの高性能だが特殊でハイコストな一点豪華主義路線に走り戦況を悪化させてしまいました。

この構図は太平洋戦争とシンクロします。
世界最大最強の戦艦大和(ビグザム)は、落としても落としても湧き出てくる標準化、量産化されたグラマン機(ジム)に撃沈されてしまうのです。
アメリカは標準化、量産化による物量作戦で日本に勝ちました。
よって鉄板の必勝パターンは『ジム』作戦なのです。

かくして対日占領政策の実権を握った連合国最高司令官総司令部(GHQ)は、「ジム生産計画」もとい「団塊生産計画」の下準備を開始したのです。
どのように下準備を始めたのかは次回、説明します。
<続く>






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