好奇心と多読のジレンマ

私は読書が好きです。
自分が夢中になった物の中で、没頭しても怒られなかった物が読書だから。やっててバカにされなかったし、他人と優劣を付けられなかったから。

本の世界は、ほんのり苦行な現代から心を離脱させてくれる癒しの場所だと思います。(そのため自分の世界が濃くなって、他者との距離が遠くなりそうだけど。)

そんな私は同時に好奇心も旺盛で、気になる本はとにかく多い。読みたい本や積読本も山のようにある。1つの本を読み進めているうちに、他の本に浮気することもある。2冊併読は当たり前。

仕方ないじゃん…読みたいんだもん…

でも、読書中に虚しさを感じることがあります。いま読んでいる本は、
読みたいから読んでいるのか、読まなきゃいけないから読んでいるのか…

積み上がる本を消化するため、スタンプラリーのように新しい本へ手を出すのは、節操のない読み方なのではないか、とか…

自分の心が癒される読書と、積まれたタスクを消化して得る安堵の読書。
どちらも行動としては「読書」に変わりは無いけど、本質が違いすぎる。

「気をつけなきゃだな」と言いつつ、また新しい本に手を出すのです…泣
ショーペンハウアーの苦言を思い出しながら…


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