見出し画像

政策実現!渋谷区に東京型不登校特例校(分教室/チャレンジクラス)が実現

2児の子供を育てるママ議員 くわずるゆき子です。
2023年第4回定例会で立憲・国民渋谷議員団を代表し、代表質問を行いました!そこでの提案が、政策実現につながったので今日はご紹介したいと思います。

令和5年第4回定例会 で不登校支援について取り上げました!

不登校支援として、不登校特例校・分教室の本区の必要性とスクールソーシャルワーカー拡充についてを質問しました。

くわずる指摘
不登校支援で不登校特例校などの必要性を本区はどう考えているか。
スクールソーシャルワーカーの拡充計画はあるか。

教育長回答
不登校特例校の設置、スクールソーシャルワーカー拡充の予定はない。

教育長からは、上記のようにあまり前向きとは言えない、答弁だったので
不登校支援の特例校の渋谷区の設置にむけてはじっくり、取り組んでいくしかないと、考えていたのですが、2024年の第一回定例会で新展開でした。
渋谷区が、不登校支援で、東京型校内分教室不登校特例校チャレンジクラスを設置することを文教委員会で発表したのです。

チャレンジクラスについて(校内別室学級)

文教委員会  2024年3月14日 文教委員会にて
笹塚中学校に、校内別室学級 名称「チャレンジクラス」が設置されると
説明がありました。学年ごとに1教室、合計で3教室が設置されるそうです。
チャレンジクラスは不登校生徒の実態に配慮した教育内容で一人一人の学習レベルやペースに応じた指導を行うことや、教育相談体制の強化(週1スクールカウンセラーを派遣・週13時間、スクールソーシャルワーカーを派遣)が説明されました。

文教委員会の資料

ーーーーー
渋谷区が、2023年11月には検討していなかった「不登校特例校」を2024年には検討して早急に実施を決断した背景には 東京都の方針があります

東京都は2024年2月15日、2024年度(令和6年度)不登校施策について公表した。不登校の児童生徒が増え続ける中、チャレンジクラス(東京型不登校特例校)の配置や、不登校対応巡回教員の配置など、新たな対策に取り組む

渋谷区は、国や都の動向を注視する傾向があり、今回は年末に検討していなかった内容でも、都の方針でここまでスピーディに検討&実施までできることがわかりました。今回の体験を生かして今後も、渋谷区を動かしていきたいと思います。

渋谷区議会の私の指摘内容を以下で紹介します。

中継はこちらから、閲覧できます: 令和5年第4回定例会 ー 11月27日 

くわずるの質問(原稿)

次に「COCOLOプラン」をうけての不登校児の支援の推進について伺います。
全国的に小中学校の不登校の児童が急増し、約30万人となり、自殺した小中学校、高校の児童生徒は514人と過去最多になりました。渋谷区では不登校児童が200名以上いる状況です。適応教室けやき学級がありますが、利用しているのは現在いる不登校児の22名で1割程度です。

福岡市では不登校児童生徒数が急増したことから、不登校児童生徒にアンケート調査を実施し、6割以上が不登校特例校に通ってみたいという回答だったことから、2025年度に不登校特例校である学びの多様化学校を開設する方針を発表しました。

現在の渋谷区の不登校支援の取り組みに加えて、不登校特例校、学びの多様化学校の検討について伺います。

今後の不登校対策に向けて分室や特例校、などの必要性を区はどう認識しておられるのか、スクールソーシャルワーカーの拡充の計画などはあるのかどうか、教育長の見解を伺います。

私は、2023年7月に不登校特例校分校はしうち教室を視察にいきました。不登校特例校では、少人数制や特性に合った学習の提供で不登校の児童・生徒の社会的自立に向けた学びの場をつくっていました。「不登校特例校」をできるだけ増やしていく国の方針もあります。不登校児童の学びの選択肢が増えることを考え、高尾山学園やはしうち教室などの特例校を渋谷区では教育委員会として過去視察していますでしょうか、している場合には区内には特例校がない現状での課題をどう認識しているのか教育長に伺います。

教育長の回答

教育長の回答の答弁を記載します

不登校児の支援について、本区では 各校にスクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーをアセスメントを徹底しその結果にもとづく支援の充実を図っています

学校とのかかわりを持ちにくい生徒は相談指導教室やメタバース空間を使った指導をすすめています。
以上の取り組みを一層強化することで、誰一人取り残さない学びの保証を推進していくので不登校特例校 設置の予定はありません
スクールソーシャルワーカー拡充ついては2023年9月に東京都に先駆けて学校配置をするなど体制を整えているので予定はありません。

この答弁に再質問しました

くわずる再質問

不登校特例はそれなりに設置するのに時間がかかるのではないか。
現在、今の渋谷区の支援で充実させるという答弁で不登校特例校を考えていないということだったが東京都でも、不登校特例校は公立・私立と増えてきているので是非、新しく設置されているところに視察などに行って研究してほしい。不登校特例校の取り組みに本区は前向きに研究されるのか?再質問させてください

再質問への教育長答弁

「不登校については大きな課題であると 今後も研究を重ねていきます 」
と回答されました。

ーーーー

2023年7月に不登校特例校の視察にいきました。

不登校特例校分教室「調布市立第七中学校はしうち教室」を視察しました
黄色いジャンパーが私です、となりにいるのは、視察をアテンドしてくださった調布市議会議員の山根議員です。

不登校特例校分教室「調布市立第七中学校はしうち教室」

調布市では、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」いわゆる「教育機会確保法」に基づき、不登校生徒の支援として文部科学省の不登校特例校の分教室型を平成30年4月に設置いたしました。
https://www.city.chofu.lg.jp/100030/p056018.html

所在地

調布市立第七中学校「はしうち教室」
調布市菊野台3-27-38 大町スポーツ施設内

(注)名称の意味:「はしうち」とは、卵から雛がかえるときに、雛が殻の内側をつきやぶろうとする状況をいう。不登校生徒が自分の殻を打ち破り自立しようとする思いに教職員が寄り添い指導・支援する様子を例えた内容として捉え、新たな名称として生徒の意見を踏まえて決定したそうです

はしうち教室リーフレット


https://www.chofu-schools.jp/chofu7/tokushoku/documents/2018HASHIUCHI_leaflet.pd

はしうち教室より

はしうち教室を視察し、「はしうち教室は、混乱期や低迷期で家から出られないお子さんではなく、ある程度登校に前向きになっている生徒を対象としている点、不登校特例校はカリキュラムなども配慮があり、不登校支援として誰もが取り残されない学びの支援として、「不登校特例校」は渋谷区にもニーズがあるのではないか、特例校設置に向けて検討していく必要性を
私は感じました。
この視察がきっかけで、2023年第四回定例会の代表質問でも不登校支援をとりあげました。

今後は、新たにはじまる笹塚中学校のチャレンジクラスの様子を注視しつつ
不登校児童の保護者の支援や、進学の支援などにも目を向けて提案していきたいと思います



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?