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夏の気配をすこし感じた

昼間に自宅に続く急な坂を、えっさほいさと登っていると背中にじーわと汗をかいた。

え、夏じゃん。

顔を上げてみる。
半透明の白いレイヤーを重ねたような青空。
つぶつぶの雲はもうすぐ真夏の形を帯びてきそうでわくわくする。

アスファルトは熱され、緑の葉は硬くぴかめいてる。
それからしめった風がまとわりついていった。

やがてばかでかい雨雲が「最悪だ」って顔をしてやってきて
あたりいちめん水浸しの日々がやってくる。

あっというまに屋根や土は乾いてゆき、蜘蛛の巣から最後の雨粒が落ちる頃には、もうもう、溢れんばかりの夏だろう。

今日なんて比べものにならないくらいに、日本は熱のかたまりになっていて、日光は怒ってるみたいに照りつけてくるのだろう。

ドキドキする。
心からワクワクする。

早く、生ぬるい水面から顔を出したい。全身に容赦なく太陽光を浴びたい。エメラルドグリーンの夜を散歩したい。つめたい食べ物でお腹をこわしたい。

夏の気配をすこし感じて、記録。

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