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好きな歌詞羅列していく記事【備忘録】

最近言葉を食べるのが楽しくて楽しくて仕方がないので書きます。
そもそもオタク人生の8割を田淵曲 (LiSAとか真礼とかD+とか) で過ごしているのでバイアスかかりまくりですが、どれか一つくらいは刺さるのではなかろうかと思います。聞いているアーティスト意味わかんないくらい偏ってるけど許して、ちなみにユニゾンは実は未履修なので悪しからず。
あと、決して歌詞考察ではないので各曲短めです。


1. mix juiceのいうとおり - UNISON SQUARE GARDEN

作詞・作曲:田淵智也 編曲:UNISON SQUARE GARDEN

今日までの感情が明日をつくるから
イライラも後悔もまるごとミックスジュース

mix juiceのいうとおり - UNISON SQUARE GARDEN

未履修とか言ったそばからユニゾン、有名どころなら少しはわかります。
田淵のことは言葉遊びの化身、胡散臭い悪徳宗教の教祖(言い過ぎ)だと思っていて、周りが勝手に囃し立ててるだけなんだけどちゃんとカリスマ性は持ってる変人…
僕はよく「何食ったらこんな歌詞書けるん?」ってつぶやくんですけど、それの代名詞的なフレーズ。後述するけど田淵は感情を丸める表現方法を人の数くらい持っていてメッセージ性としてはありきたりかもだけど、このレベルのアウトプットをされるとやっぱり足を止めてしまうんですよね。歌詞の意味を理解しようとすること自体が野暮と思えてくるくらい、なんか悔しいな。

2. The Curtain Rises - tipToe.

作詞:本間翔太 作曲:鈴木貴之 編曲:瀬名航

後悔も失敗も焦燥も残さずに抱えていけ

The Curtain Rises - tipToe.

tipToe.さんといえば高校3年間を軸に楽曲でストーリーを作っていくアイドルさん。そもそも作家陣が非常に粒ぞろいだけど、ストーリーラインをつくりあげるためにほとんどの曲の作詞をしているのがプロデューサーの本間翔太さん。この曲の作詞も本間P。

余談だけどtipちゃんのストーリーって明確な正解があってそれらは基本的にすべて学生時代の経験に基づくものだから考察が難しいんですよね、悪い思い出ではなかったけど特筆する出来事は何もなかった学生生活だったので、特に高校生活は勉強しかしなかった気がする。田淵歌詞みたいに好き勝手遊べない部分はもどかしいなと思いつつ、このままでは知り得なかったとてもきれいな景色を見せてくれます。tipToe.ありがとう。

tip1期のストーリー上で非常に大切なポジションに位置しているこの曲。この辺は僕自身がタイムリーに追えていないので本間Pのnoteを読んだほうが早い。

楽曲の背景を理解したうえで、この曲を歌うことって本当に大変だと思うんですよ。ストーリー上の主人公の成長と演者のパフォーマンスの成長は比例係数が必ずしも一致するとは限らないし。これまでの経験と相対的/絶対的な成長、覚悟、何よりも命を削りながら全力で歌う感覚。激しい曲調の中、ラスサビに現れるこのフレーズを耳にしたとき今まで経験したことのない感覚を感じました。この感覚を具体的に言葉にすることはこの先一生をかけても不可能なんだろうけどこの言葉を口にすることができる彼女たちのステージは僕が今までに感じたことのない感動を与えてくれるようなものなんだろうなと、バイト終わりの夜道を歩きながらそう思いました。
tip2期でのこの曲を解禁した日はもう感情ぐちゃぐちゃでしたね。ずっと聴きたいと思っていた半面、このまま解禁しないでほしいとも思っていたので。それに加えて解禁がバンドセットライブだなんて…本当に訳が分からない…

とにかくtipは全楽曲で1つのストーリーになるので、もう一回言うけどPの記事を読んでくれ、全部。

3. ハレノバテイクオーバー - 夏川椎菜

作詞・作曲:田淵智也 編曲:R・O・N

まあ怒っても無駄 哀しみも最小がいい 楽しいはずっと探してる

ハレノバテイクオーバー - 夏川椎菜

人生の真理みたいな歌詞。基本的に自分のことは特に考えてないけど座右の銘は?って聞かれたら多分これ答える。そのくらい核心をついている歌詞。

ちょっと脱線するけど夏川椎菜さん、すごい人なんですよ。田淵作曲については田淵が作詞するのがベストだと思っているんですけど、田淵の作曲に歩み寄らせつつ自分なりの言葉で作詞できちゃう人がこの世には何人かいるんですよね、そのうちの一人が夏川椎菜さんです。
そんな夏川さんの田淵曲は1曲目の作詞が夏川、2曲目の作詞が田淵となっておりここで田淵と夏川の熱い戦いが繰り広げられている気がする。

田淵は感情の表現方法が豊富で (本記事2回目)、そんなもん言葉にしなくてもわかってるよってことをあえて歌詞にして、受け手はそれを空っぽにした頭の中に突き刺すことでいろんな意味を付加してるんだろうなって思ってます。このフレーズだって本能的には理解しつつもいざ自分で考えろって言われても思いつかないじゃん?そういうところが本当に強い。

4. あれこれドラスティック feat. 鈴木愛奈 - halca

作詞:田淵智也 作曲:林直大  田淵智也 編曲:林直大

どうしたって人生はどっちかしか選べない つまり判断基準はどっちが面白いかだろ

あれこれドラスティック feat. 鈴木愛奈 - halca

人生の真理みたいな歌詞その2。2022年アニソン個人的No.1、まあ他のアニソンを認識していないだけなので異論は多分に認める。 (てかこれ2022年リリースなの?23年だと思ってたよ。)

ドストレートにメッセージを伝えてくる歌詞だけど、これはこれで曲を選ぶと思うんですよ。早い曲しか書けないでおなじみでおなじみ (そんなことない) 林直大さんを楽曲のクレジットに混ぜ込むことでそれを実現しているの、非常に上手だと思います。

ところで、書きながら気づいたことが一つ。halcaさんの8th Singleとしてリリースされたこの楽曲ですが、これ両A面シングルなんですよね (ちなみにもう一曲も田淵曲) 。"どっちかしか選べない"といったそばからどちらも選ぶという選択をしている皮肉が効いているのもポイント高いです。 (?)

5. 清濁あわせていただくにゃー - わーすた

作詞・作曲:田淵智也 編曲:岸田勇気

ひっかけたままで いつでもbite you!
 
ひっかけてるだけ いつでもbite you!

清濁あわせていただくにゃー - わーすた

ネコ曲です。

アイドル界隈に田淵が単身で乗り込んできたある意味革新的な一曲。初披露はTIF 2020 オンライン 3日目のSMILE GARDEN。DIALOGUE+の前の出番ということで正直ついで感覚でわーすたさんを見ていたところ、MCで三品瑠香さんが「次の曲はUNISON SQU…」って言ったくらいのタイミングで「UNISON SQUARE GARDENの田淵智也!?」とモニターの前でとっさに叫んだ記憶があります、これけっこうマジ。今考えるとここからD+につながるの熱すぎるな…

なぜかすごい思い入れ強いんですよねこの曲。単純にザ・田淵曲って感じだからなんですけど、三品瑠香という田淵曲史上最強のボーカルが乗るのが強すぎるんだと思います。わーすたのらしさが全面に出ている曲といえば?と聞かれて真っ先に出てくるのはいぬねこやうるチョコであって、おそらくこの曲ではないですが、それでもこの清濁あせていただくにゃーという曲はわーすた史上比較的新しい曲であるにも関わらずとても大事なライブのとても大事なタイミングで使ってくれるんですよ。それが自分のことのように嬉しくて嬉しくて、もう泣いちゃう。わーすた運営ありがとう。

本筋にもどります。この曲の面白さは「この部分が好き」というところではなく、「ここがこんな風に変化しちゃう!」という気づきにあります。
具体的には
1サビラスト→ "ひっかけたままで いつでもbite you!"
が、
ラスサビラスト→ "ひっかけてるだけ いつでもbite you!"
になること。
これ僕が伝えたいことわかります?すっごい細かいんですけどこの変化に気づいたときもう世界のすべてがモノクロに見えたというか、これが面白くなくて何が面白いだろうかと思いました。
リア友数人に話したところ、一人だけは同意してくれました。それ以外からは「何言ってるんだこいつ?」って目で見られてました。
こういうちょっとした変化を面白いと感じることができる感性を大事にしたいですよね。

日本語の音的には4音しか変わっていません。なのにここまでニュアンスが変化するのは日本語が表音文字と表意文字の2面性を保ちながら進化した結果ですね。今回ピックアップした歌詞には表音文字 (ひらがな) しか出てきてないけど、ひらがなをここまで柔軟に使えるようになったのは表意文字 (漢字) があってこそだと思います。日本語様々です。(もしかして"ひっかけてるだけ"をすべてひらがなで表記してるのも意図的だったりする?)

もうこの文章群に意味はないです!(投げやり) でも良いんですけどそれだと味気ないので少しだけ。
前者は"ひっかけたままで"と"いつでもbite you!"が文法的につながっていて、
後者は"ひっかけてるだけ"と"いつでもbite you!"が文法的に途切れています。
爪をひっかける行為も噛みつく行為 (bite you) もネコさんの気まぐれで引き起こされることですが、"ひっかけたままで" が "ひっかけてるだけ" になることによってその行動に至る感情さえも気まぐれなんだぞということがわかります。つまり田淵はネコなんです。実際のところはネコさんのみぞ知るです、偉いネコさん教えてください。

ちなみにこちらの曲、Dance Videoもありまして、こちらのバックスクリーンにところどころ英訳した歌詞が映るんですね。
ひっかけたままで いつでもbite you!

KEEP IT HOOKED  ALWAYS BITE YOU!
 
ひっかけてるだけ いつでもbite you!

I'M JUST HOOKING IT  ALWAYS BITE YOU!
 
ピリオドがないので文章的にどこまでが一文かは明言できませんが、前者は一文、後者は二文として認識できなくはないですよね?限界理系大学生だった故、英語なんて崇高な言語知りませんがおそらくそうです!(ゴリ押し)(違うよって言われても反論できない)
どちらにせよ日本語が4音変化するだけで英文がここまで異なるものになるの、日本語の無限の可能性を感じた瞬間でした。

もう一度いいます。
このニュアンスの違いをたった4音の差で表現できるのすごくないですか!?

とは言いつつ、結論としては
作詞したやつ絶対にここまで考えてない
つまり4音だけ違うのはおそらくただの気まぐれです。田淵本当にネコだったりする?
まあ方方で「歌詞書くときにあんまり意味考えてないよー」って言ってるような作家なのでいいんですけど。
だとしたらここまで意味を付与できた俺の勝ちだよ(?)

めでたし

ということでめでたしめでたし。
今回載せた5つは僕をオタクたらしめている、僕にとってとても重要な歌詞達です。
他にも「これ綺麗だな〜」って思う歌詞のストックは少しあるので、どんな形になるかはわからないけどまた更新すると思います。

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