夜の日記

たまにふと、夜、胸が詰まるような苦しさがやってくる。
まだ狭くて暗いところにいるような気がして。
ただ、ただ、大人になるのを待っていたあの頃は大人になれば全部全部変えられる気がしていて何もかもがうまくいく気がしていたのに。

今のわたしはどうかな。
何が出来て、何が出来ないかすら分からない。
自分の無力さ、視野の狭さ、矮小さにほとほと嫌気がさしてくる。
力のないわたしは何も変えられない方が多いし自分さえもうまく立っていない気もするし。

でも手を伸ばすことを、やめることは出来ない。目の前のことさえ手一杯なのに手を伸ばすことは息を吸うよりきっと大切なことで。
呼吸が浅くなっても心臓が傷んでも何度も何度も繰り返し少しでも幸せになって欲しいと思って何かを探して何かを渡したくてもがく。
だけど、時々おもう。
これって誰のためかな、って。
きっと自分自身のためで。100%エゴイズムで。そんな自分がとても嫌いなのに。

だけど強くなりたいから気付かないふりをして、少し鈍感になる。そしてまだ自分に期待する。明日は少しもう少し強くなりたいって。

毎日、毎日繰り返す。
今日の自省、明日学ぶこと、明日の目標をつくって眠りにつく。
明日の繰り返しが未来。
誰かのための、知識。誰かのための、言葉。
誰かのための、戦略。誰かのための、絵を。
ずっと繰り返し学び続ける、
わたしの手が誰かの手を掴めるように。
わたしの心がいつの日にか満足するように。