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「お守り校=絶対受かる低偏差値校」として選ぶのはNG!見下す学校に我が子を通わせたいですか?

昨日の「大好き校」の話からちょっと掘り下げて、今日は「お守り校」選びの大切さについて。

私は娘が合格するまでは自分の受験で精一杯でしたが、それ以降は周りの方々の話を聞かせてもらっていて、この一年いろいろ考えてきました。

我が家の体験を含めて思うのが、お守り校は、第一志望に劣らないくらい好きな学校にすることです。

第二・第三志望は、やはりそれなりにステータスの高い学校を選ぶ方がほとんどだと思います。そのため、仮に第二・第三志望の学校に行くことになっても、妥協はしつつも納得できる方が多いでしょう。

しかし、これがいわゆる「お守り校」だと、途端に話が変わります。「あの学校に行くことになるなんて!」「一応受けたけど通うなんて恥ずかしい」など、悲しい声が少なくありませんでした。

そう思うご家庭はきっと、実際に入学するつもりはなくお守り校を選んでいたのだと思います。偏差値10程度下の学校を保険として受けたような印象です。

つまりこれって「絶対に受かる低偏差値の学校」とジャッジして選んでいるんですよね。そりゃ行きたくないですよ。その見方って、確実に下に見てますから。

その学校に通う先輩も同級生になる子のことも、見下してしまっている状態なんですよね。親御さんがその目線で学校をとらえていたら、お子さんに伝わらないわけがありません。同じ目線で見るようになってしまいますし、学校のことを好意的に受け取りにくくなるでしょう。

おかしくないですか? 我が子が通う学校を見下す目線で選ぶなんて。私はこの感覚がすごーく嫌だったんです。

なので、我が家の学校選び後半戦は、お守り校選びに全力を注ぎました。偏差値が低めだからこそ、そんなことはどうでもよくなるくらい魅力的な学校を妥協せずに選ぶと。それはもう、第一志望選びよりはるかに情熱を燃やして探しました。

それこそ娘も連れて。むしろお守り校候補のほうが、子連れで行くのが大事だと思いました。一緒に学校や先生、在校生の雰囲気を感じて、会話して、肌で得る感触を大事にしたかったんです。

そうして、あれこれ奔走した結果、母子で惚れ込んだ学校に出合うことができました。偏差値は10程度下だけど、校風・先生・在校生・進学実績・指定校推薦枠など、どの要素で見ても満点。合同説明会や学校見学、プレテスト、勉強会などで何度か学校と関わる機会を設けたことで、第一志望と肩を並べるほどの大好き校になりました。

この学校だけは受かりたくて、午後受験は全日程この学校を受験。ぶっちゃけると、進学先となった第一志望かこの学校しか行きたくなかったのが本音です。「もし第二志望とお守り校だけ受かったら、どっちにするか悩んじゃうね」と娘が言い出すほどでした。その気持ちは私も同じ。それくらい大好きな学校でした。

なので、もしその学校に進学していたとしても、多分前向きに捉えられただろうと思っています。もちろん第一志望が残念だったらひどく落ち込むのは間違いないですが。

受験する学校を選ぶときは、どうか進学後をポジティブにイメージできるところを選んでください。その制服を着て笑っている姿、学校で友達と話している姿を想像して、そこに後ろめたさがないか確認してみてください。

進学したいと思える学校を選ばないと、万が一のときに後悔してしまいます。お守り校こそ大切に選ぶ、こんな発想を頭のすみっこに置いておいていただけるとうれしいです。

それでは、また!

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