「考古学」と「トレジャーハント」と「蒐集趣味」との狭間で

私は「ボトルディギング(野外に捨てられている古い瓶を探して拾い、洗浄しコレクションする)」と「陶片陶片拾い(古くは古代から、近世・近代までの陶磁器の破片を拾う)」を趣味としている。特にボトルディギングは趣味の中でもメジャーなジャンルである。拾う場所は、歴史的な遺跡というわけでもなく、何の変哲もない野外だったり海だったり川だったりする。皆もそういった場所を見つけて何か探してみるのも良いだろう。かなり勉強になる。
これら趣味の間で度々議論というかギクシャクするのが「それらの拾った物は、歴史的資料(遺物)として、個人所有ではなく専門機関に任せるべきなのか?」という事。
自分の感覚としては、「各地域ごとの機関で取り扱う場合もあるし、ディギングで見つかる物(近代遺物)は特に重要ではない場合もある」という事。そして、遺物というものは「考古学」での重要性はそこまで高くない。遺物よりも「遺跡」という存在が最も重要であるという事。
こと「学者」と「アマチュア」は対立しがち(SNS上で)である。本来は、そういった垣根を越えて、たまーに互いに連携する事が必要なんじゃないかと思う。自分は今、その狭間にいる。


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