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滝沢さんが退所しても、Snow Manはさらに先へ進む~「人狼ゲーム」が示した今の立ち位置

1.ノロケ話

 いきなりノロケ話で恐縮だが、聞いて欲しい。
 リビングの大きなTVで、YouTubeチャンネルを開いたところ、ちょうど大学4年の娘が帰宅した。
 娘「あれ?なに?」
 私(父)「Snow Manの最新動画だよ」
 娘「まじか、私見てない。一緒にみよう」
 彼女とYouTubeを一緒に見るのは、初めてである。日頃の会話は少ないから、この瞬間、謎にテンションがあがる。
 今回登場する、5人が冒頭、みなメガネ。その時点で二人の気持ちは爆上がり。”かわいい”が共有される。
 次に、ティファニーアンバサダー効果もあって、みなのアクセサリーが気になる。しかし、すかさず、「お父さんがアクセサリーに手を出すのは、まだ早いよ」と娘から釘を刺される。謎に私の気持ちが読まれている。
 5人のボケを回答する企画が進む。ここでSnow Manはお互いのことを理解し合っている様がすごい。それをほぼ同じように理解していた彼女もすごい。半分ぐらい理解できた僕は楽しい時間を過ごす。

2.初めての「人狼ゲーム」回

 その動画は、ほどなく終わる。続いて、お勧めに「人狼ゲーム」が出てくる。
 娘「あれ、おとうさん、Snow Manの人狼回、見てないの?」
 私「新しいヤツを少し見たんだけど、どこが面白いかわからなくて…」
 娘「もったいない!Snow Manの人狼回は全部、楽しいよ。私、覚えるぐらい何回も見てる。回ごとのつながりもあるから、最初から見た方がいい。説明してあげるから見よう」。
 人狼ゲームは、難しい。しょっぴー(渡辺翔太さん)が「ルールよく分かってない」というのに共感しかない。そもそもテンポについて行けないよ。しかし、「お父さんは頭がいいんだからきっと楽しめるよ」とおだてられながら、娘のこまかい解説付きで、人狼回を順に見る。贅沢の極みだな。
 リモート回以外、全部見たので、結構な時間を娘と過ごし、「おもしろかったー」とそれぞれの生活に戻った。
 ここは蛇足。そしてノロケなのだが、僕はもう死んでもいいと思った。スノに出会えて良かった。別にいがみ合ってたり、絶交しているわけではないが、娘と幸せに過ごす時間ができて、大袈裟ではななく、人生でもう思い残したことはないなぁと思った。

3.「人狼」は人間関係をあぶり出す

 話しを人狼ゲームに戻す。
 Snow Manの人狼ゲームは、まず、佐久間くんが死ぬかどうかから始まる。ジタバタが面白い。ラウールの頭の回転が速い。質問が鋭く、立場をわきまえ、わきまえさせる手腕が光る。めめ(目黒蓮)の演技が秀逸。深読みさせる。ひーくん(岩本照)、舘様(宮舘良太)、ふっかさん(深澤辰也)のポーカーフェイスと発言は読めない。しょっぴーの天然ぶり、康二君(向井康二)のしょーがないなぁ感は絶好のスパイスだ。阿部ちゃんのゲームマスターは「安定」の一言だ。
 実際にゲームをたしなむ、娘と子に聞くと、人狼は、人間関係をあぶり出すという。たしかに、Snow Manの人狼もそれぞれのメンバーのチーム内での立ち位置を明確にしてくれる。今更だが。

4.チームSnow Manの素晴らしさ

 その後、岩本君が抜けていたリモート回も観た。抜けていたことも含め、全ての「人狼ゲーム」回を振り返ると、ぼくには、敵も味方も入り乱れる芸能界にあって、Snow Manはチームとして、極めて優れていると感じた。
 アート作品、映像、インタラクティブ・コンテンツ、グラフィックデザイン、空間デザイン、輸送、保全、修復。私の手がけている展示の仕事は多様な職種が関わる。30年近く、失敗・成功を含め、この仕事をしてきて確信しているのは、どんな展示ができあがるかは、100%最初のチーム作りで決まるということだ。つまり、キャスティングが全てだ。
 切り込む人が一人いる。方向性を修正できる人がいる。緊張感を解ける人がいる。俯瞰でものをみられる人、物事を整理できる人がいる。リーダーが入れ替わる。フォロワーに卑屈さがない。そういうチームとしての良さをSnow Manは持っている。もちろん、それぞれの歌、ダンス、アクロバット、トーク、演技、美意識、専門分野という、そもそものスキルの高さや人間味の良さは言うまでも無い。

5.次の時代を担い、育てるのは、彼らだ

 最後になるが、滝沢秀明さんがジャニーズ事務所を退所した。Snow Manデビューの立役者だけに彼らの今後に不安がよぎった。
 滝沢さんは、投げやりな人ではない。スノ達の言葉の端々ににじみ出る、信頼、尊敬からそう感じる。理由はともあれ、自分が離れても、みなはやっていけると実感していたのだろう。
 事実、彼らSnow Manは十分な下積みを重ね、素晴らしいチームを構築した。何か強いものに甘えて生きる段階はとっくに「卒業」している。
 そのチーム力が高まる変遷を「人狼ゲーム」回のそれぞれから実感した。次の時代を担い、育てるのは、彼らだ。間違いないよ。

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