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2023年を振り返る~闘病、そして希望、喜び

<わるいこと 主にうつ病体験記>
 2023年は正月から多難だった。
 日記を見ると、ずっと無気力で、微熱があり、肩こりと目の痛みがひどく、両鼻には面疔ができていた。
 仕事始めを前に激しい不安にも襲われている。うつ病の主訴でもある「貧困妄想」もひどく、何度も夜中にお金の計算をし、眠れなくなっている。お金をめぐる不安はその後も何度も大きくなり、家族ともぶつかっていた。本当に迷惑を掛けた。ネット詐欺にも遭ってしまった。詐欺はクレジットカードにキャンセルを申し入れ、なんとかなったが、お金のことになると自分が自分でなくなってしまうのが悲しい。
 睡眠も不安定で、週に1,2度、自殺を考えていた。自殺を思いとどまったのは、娘の大学の学費を稼がねば、という気持ちが強いからだった。
 全身で何らかの痛みが常にあった。身体も気持ちも重かったが、人からは悟られないように必死に生きた。
 そんななか、コロナにも罹患した。高熱が出ているときは、うつ病による希死念慮は姿を見せず、ただただ苦しみから解放されたかった。後遺症で咳と胸の苦しみがある。

<よいこと、転機は新薬>
 今年の6月には、20年間服用してきた、依存性の強いベンゾジアゼピン系の睡眠薬2種を別の薬に置き換えられた。商品名デエビコという新薬のおかげだ。
 毎日を生きるだけでヘトヘトになっていた私を見かねて精神科医が処方してくれ、それが見事にわたしにははまった。
 それまで入眠に困難があり、かつ、1時間おきほどの中途覚醒があった。それが入眠はスムーズになり、中途覚醒に対しては回数が減り、たとえ目が覚めても「眠くてフラフラする!」、というこれまでの自分なら、信じられないことだった。朝は久しぶりに「未来に希望」を抱いたことをみずみずしさとともに覚えている。
 その後、初めて美容院に行った。これまで理髪店だったので、だいぶ緊張する。娘からいろいろアドバイスをもらい、素敵な髪型と眉にしてもらう。若返ったよ。新しい服も買って、すこしおしゃれさん。
 マンションのリフォームも思い切って推進した。お金はこのために貯めていたので、心配はない。1ヶ月ほどの仮住まいはキツかったが、実施後の満足感は大きかった。ついでに自分の部屋の荷物の断捨離もできて、ずっと気分がいい。
 娘が二人ともKPOPのstray kidsが好きになり、それまでどちらかというとギクシャクしていた関係が、一気に仲良くなった。推しってすごいな!

<さいごに>
 うつ病は寛解したわけではない。死にたくなる日もあるが、生きていれば素敵なことも起きる。どうか来年もこの日々を耐えられますように。 
 

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