見出し画像

10/3 今日の日記

しかしこれも快適なものだった。イヤフォンが見つからないお母さんは
僕の分のイヤフォンを使って映画を見て、僕はミステリーの続きを読んだ。
読み終わった僕は、ドラえもんの映画を見た。無音の。
一度無音で見た後、お母さんからイヤフォンを奪い返し今度は音ありで
見た。想像していた声と違ったから面白かった。お母さんのイヤフォンは
前の座席のポケットに入っていた。
この時点で到着まで約2時間。映画も僕が見られるようなものは
宇宙小戦争くらいだったから、少し寝た。
お母さんに起こされたとき、外にはロンドンの夜景が広がっていた。
金色の絨毯みたいで、本当に奇麗だった。
無事着陸した後、例の入国審査がやってきた。
本当はパスポートとチケットと顔認証で通れるはずなんだけど、
僕のパスポートは反応が悪くて(僕みたい)、結局質疑応答をする羽目になった。とても優しい方だったんだけど、アクリル板で声が聞こえ辛いし喋るの早いしまず何言ってるのか分かんないしでパニックになりかけた。こんな時
翻訳を出せばいいんだろうけど、その時間帯は時間が遅くてスマホにチャイルドロックがかかっていたし、まずパニックになってそこまで考えが至らなかった。その時、この女神のような質問官のおばさんは、僕の事を見かねてお母さんに質問してくれたから、なんとか無事通過することができた。
…大変だったのはここから。
預けた荷物がなかなか周ってこなくて、ここで30分ほど過ごしてしまった。
そのあと第三ターミナルというバスの停留所に向かうはずだったが、
電車の中で他の乗客と話しているうちに疑惑が浮上。
第三ターミナルじゃないかもしれない…ということでお母さんと一緒に
あっちに行ったりこっちに行ったりした。日本とは違ってバスの出発時間もゆったりとしているから本来乗るはずだったバスの次のバスに乗ることが
できた。スーパーカーのようなデザインの座席で、座席の数も多い。バスが走り出すと照明が薄暗い青色に切り替わった。スペースマウンテンさながらの雰囲気だった。これまでで気が付いたこと。みんなすごくお洒落!
スーツも決まってるし(日本人に和服似合う~って言っているようなものだけど…)スタイルもいいからファッション雑誌に出ていそうな人がゴロゴロ。
まあ細かく見る気力は無かったけど…
バスの座席が多いとどうなるか。前後の席の間隔が狭くなるんです。
お母さんの座席はもともと少し倒してあったからまだいい。僕の席は
前の人が少し座席を倒していたし前には鞄を持っていたからその場から全く
動くことが出来なかった。寝たら鞄が微妙な高さにあるから首が痛くなって更に疲れた。飛行機の移動よりバスの方が疲れたかもしれない。
お母さんは僕よりは元気で、寝ている僕を定期的に起こして外の様子をやたら伝えてきたけど、「いやこっちそれどころじゃねぇぇえ‼‼」って叫びたかった。バスの停留所に着いてホテルに向かう途中、大騒ぎしている洒落たお酒を出す店の前を通った。本当にお洒落だった。でも断然眠気が勝った。
やっとホテルに着き、そのまま真っ直ぐ布団へ直行。
そこからの記憶はない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?