C.J. Stroud

Bryce Young、Will Levisと来て3人目はC.J. Stroudです。序列は人次第ですが、この3人が2023ドラフトのトップ3QBと見ていいと思います。
ペンステート、ノートルダム、ラトガース、アイオワ、ミシガン2022&2021、ユタ2021を見ました。

プロフィール

身長6-3 体重218ポンド
40ヤード 4.74秒
生年月日 2001年10月3日(ルーキーイヤー21歳)

247Sportsで4スター、プロスタイルQBのNo.2の評価。オハイオステートにコミット。
フレッシュマンの2020年はJustin Fieldsのバックアップ。
2021年は先発に昇格、12試合でパス317/441回(71.9%)4435ヤード(10.1Y/A)44TD6INT13サック。ラン32回-20ヤード。ユタ大とのローズボウルではパス37/46回573ヤード6TD1INTを記録し、ローズボウルのパッシングヤード記録を更新。Davery O'Brien Award(最優秀QB賞)とハイズマン賞のファイナリスト(どちらもBryce Youngが受賞)
2022年は13試合でパス258/389回(66.3%)3688ヤード(9.5Y/A)41TD6INT12サック、ラン47回108ヤード。ハイズマン賞ファイナリスト。

長所

精度の高いパサー。DBの届かない位置に投げられる。LBとDBのゾーンの隙間に通せる。RACしやすい位置に投げられる。フィールド全体を見渡せる。レシーバーをロックせず、ターゲットを切り替えられる。投げるタイミングを瞬時に判断できる。プレーオフ含む2年間のパス成功率は68.9%(平均ターゲットデプス10.3ヤードなので短いパスばかり投げてるとかじゃない)

胆力。ディープパスやタイトなカバーに投げることをためらわない。正面からのパスラッシュが迫ってもヒットを覚悟しながら投げられる。大舞台でむしろパフォーマンスが上がる。
↓2021シーズンのローズボウルは本当に凄かった。

肩が強い。エリート級ではないがほとんどのプレイで必要十分な肩。ハッシュから逆サイドラインまで容易に投げられる。反対サイドのディープパスでもショートしない。

理想的なサイズ。NFLで好まれるクラシックな体形。もっと筋肉つける余地がありそう。

やらかしにくい。25試合で12INT。プレッシャーがかかったときにサックされる割合は12.4%。
※Bryce Young:15.6%、Will Levis:23.7%、Joe Burrow:22.2%、Kyler Murray:18.2%、Trevor Lawrence:15.8%、Mac Jones:11.4%、Zach Wilson:22.0%、Justin Fields:23.6%、Tua:12.6%、Justin Herbert:18.2%、Josh Allen:16.3%、Patrick Mahomes:11.3%、Kenny Pickett:18.6%、Brock Purdy:12.9%(すべてカレッジ時代)

プレーオフでジョージアD#相手にパス23/34回348ヤード4TDラン8回70ヤード。ドラフト候補が多く、名実共に最強D#に対してこのスタッツ。

短所/懸念点

機動力。ラッシュを避けるロールアウトが大きくて緩慢。NFLのラッシュから逃れるには頼りないスピード、クイックネス。1試合平均ラン10ヤードに届いたシーズンが無い。2年連続5回しかランでフレッシュ獲得してない。
※2017年以降の1〜3巡QBのうちカレッジでラン1試合平均10ヤード以下のQBたち→Josh Rosen、Davis Webb、Mason Rudolph、Dwayne Haskins、Drew Lock、Will Grier、Mac Jones、Kyle Trask、Davis Mills。

アドリブ力。パスに固執、ダウンフィールドを狙いすぎる悪癖。パスターゲットがいない場合もポケット内でターゲットを探し続ける。スクランブルするも投げ捨ての判断が遅くサイドラインを割ってゴール前3rd-3が12ヤードのロスに。スクランブルの初速もタイミングも遅くD#に反応されやすい。ハードラッシュの対処に苦労する。QBレーティングが、プレッシャーなしで134.7、ありで72.7。

チームメイトに恵まれてる。OLもスキルポジションも2年連続ドラフト候補だらけ。パスプロが強すぎて全ドロップバックのうちプレッシャーがかかった割合は21.1%(NFLのリーグ全体の平均がだいたい31~33%)WRはGarrett Wilson、Chris Olave、Jaxon Smith-Njigba(今年の1巡候補)に来年1巡候補のMarvin Harrison Jr.とEmeka Egbuka。

オハイオステート出身QBは大成しないという歴史も気になる人には気になるかも。

ピンチでも片手でボールを持つ。

投げる前にボールを叩く癖。

まとめ

 いわゆるポケットパサー。しかも肩が強くて難しいパスを毎試合成功させられるエリートレベルの選手。カバーが読めるしサイズやメンタルも文句なし。このタイプのQBが大好きな人も多いはず。
 ただし脚で全く稼いでない(稼げてない)、ポケット外のプレイがいまいち、チームメイトが強すぎるなど、気になる点も多い。しかもその懸念点がどれも怖い。
 カレッジ最後の試合となるジョージア戦で抜群のモビリティを見せたのが逆に評価に困る。シーズン中にも少しあったもののめったに無かったプレイでした。コンスタントにあれだけ動けたらQB1間違いなしだったかも。
 確実に1巡クラスだし少なくとも10位までに指名されると思う。

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