あるいはナイフだった何かについて
あまりうまくいってるようには見えないけど、性自認や恋愛などについて、色々な幸せの形があるのだということはだいぶ言われるようになって久しい。一方で、「○○歳にもなって異性経験のない人はどこか破綻しているのだ」といった論調も減ることなく目にするし、例えば空想の人物に思いを寄せる人々を揶揄する行為もネット上なんかではしっかり続いている。
さて、朝井リョウ「正欲」はもう読まれただろうか。私はといえば、およそ一か月ほど前に読んでから、内容について言及した文章を出力することができな