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24.寝たきりへの急速な進行

2020/7/1、当日は「はーとぴあ」に通所する日であった。普通ならそれより前には起きているし、起こしに行けば応じるはずだったのが、「行かない」と言うのみ。結局この日は休みになり、11:00過ぎになってやっと起き出し、着替えさせるなどの介護を行った。
通所介護やリハビリから帰ってきた翌日には確かに11:00過ぎまで寝ているようになっていたとはいえ、その翌日には普通に起きていた。


食欲など生存欲の消失

翌日以降も、11:00過ぎまで寝ているようになり、通所リハビリ「はーとぴあ」は乗り気でなくても、通所介護の「ひだまりの家」には乗り気だったのが、「行かない」というようになるなど、普通ではなくなってきた。
時代劇の再放送をテレビで見ていたのが、いつの間にか関心を示さなくなり、横向いて座ったまま寝ているような状態になる。
段々と起きる時間が遅くなり、次第に15:00、17:00と起きる時間が遅くなる一方となってきた。そして7月下旬を過ぎるとほとんど寝ているのみとなり、食事を持っていっても、1日1食寝たまま、一口か二口食べて「いらない」で終わりになる。それでも、カレーライス(業務用のレトルト)を持っていくと、大喜びで全部食べた。

東埼玉総合病院神経内科に通院するも…

2020/7/10、この日は神経内科への通院日であった。本人は「行かない」だったが、来院しないと薬はもらえないことを何度も言ってやっと連れて行くことができた。
町田裕医師にそのことを言うと、「頭の奥ではもう早く逝きたいと思っているんですよ」とはっきり言われる。通所介護に行っていないことを言うと、「車椅子に乗せて送り出せば良いですよ」とも言う。
母の方は在宅介護を続けたい(何しろ父は家が好き)意向ではあるが、町田裕医師も自宅介護は限界に来ていることを察していたのだろう、「今後は特養ホームなどへの入所を考えた方が良い」とのこと。
この日は薬をもらっての帰宅。外食したいとも言わず、パンを買いたいとも言わない。神経内科への通院は、この日が最後となった。
一週間後の2020/7/17。もとむらクリニック(血圧)に通院。この日も、遅くまで寝ていて、起きるのがやっとという状況。診察時、血圧が異常に低い。もとむらクリニックへの通院も、この日が最後となった。

ディサービス「ひだまりの家」を早退

2020/7/20、何とか「ひだまりの家」には行くことができた。本人は全く乗り気ではなくただ寝ていたいという表情であった。
案の定と言うべきか、昼近く、「ひだまりの家」からTELあり、様子がおかしいから、昼食後に早退していただくとのこと。昼食後の13:30分過ぎに送られてきた。帰宅後連絡帳を読んでみた。

今日は血圧が低く、測定中もウトウト眠ってしまう。声かけには反応あるも、すぐウトウトされています。浴室まで行き着脱中に意識消失あり、1~2秒で開眼され入浴は中止され清拭を行いました。臀部、両下肢、かかと、足等皮膚剥離も見られ出血しておりました。昼食中も眠ってしまい、声かけしてゆっくりと介助、粥食を召し上がられています。尿失禁ありました、着替えしています。

この日を最後に、通所介護は一切できなくなってしまった。自宅でも歩いてトイレに行こうにも、途中で座り込んでしまい行くことができない。そこで介護用便器を買ってきたものの、ベッドの脇に置いていてもそこへ座ることさえできず、結局昼間でもオムツをあてておかなければならない状況になった。
7月ケアマネージャーの訪問には何とか、ベッドの脇に座って対応していた。
5月頃から顔の表情も無くなりつつあり、あれほどねだっていたスナック菓子やビスケットも要求しなくなってきた。歩いて食堂までは来られたものの、自分で食事も摂ろうとせず、家族に口の中に入れてくれるように要求、それも一口二口食べて終わりになる状況だった。

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