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多弁な父の話(2024.3/22の話)

 帰省してから毎日何かしらイベントがある。今日もあった。リベンジマッチのショッピング。姉と父と電車に乗って都会に出、ウィンドウショッピングをして目当ての店に向かった。今日はそういう日。

 駅ビルの中で一通り洋服や雑貨を見て、昼食を食べ、時計店に向かった。時計店は前回帰省したときのリベンジだった。

 父がめあてにしていた時計店に行った。父はいかに他の時計店がフォーマルを知らないか、めあての時計がなかったか、どういう形が理想で「本当」なのかということを時計のプロに対して熱弁していた。相手ももう「お詳しいですね」と言うしかなくなっていた。なんか一緒に言ったのがちょっと恥ずかしい。熱心になるポイントがちょっとずれている気がする。良いけど。段々父を疎ましく思う態度を出してしまっていたと思う。

 何を買うでもなく、本当にウィンドウショッピングだけで一日が終わった。しこたま歩いたので足だけ疲労でいっぱいである。私が探していた本をサイン本でゲットしたぐらいだ。それだけ。収穫の無い一日だった。姉や父は楽しかったと言っていたけど、なぜか妙に気を遣っているような気がしてしんどかった。家族なのにね。今度一人で来ようかな!!!とはっきり言ってしまった。これは失態。

 夜、父が掃除機にぶつかり、「事故った」と言った。姉が「どっちに過失があるかな」と言うと、父が「掃除機は止まってたから10:0で父さんだ」と言って寝室に行った。こういうジョークを分かるようになったのが嬉しい。


尊厳をなくした某パンマンを添えて

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