自販機前葛藤の話
自販機で飲み物を買うのがもったいないと思ってしまう。
冬だし温かいものを飲みたいが、ペットボトルの温かいヤツって結局すぐ冷めるし、あのサイズにその値段か~と思ってちょっと渋ってしまう。
かといって家から水筒を持って出かけるのも面倒くさい。水筒を洗うのがまず面倒なのだ。
自販機の前に着いて考える。
ホットレモンみたいな変わり種にするか?コーヒーという手もあるな。いや、どちらも匂いが強いから周りに迷惑になっちゃいけない。紅茶はどうだろう。…140円か。だったら冷たいのにするかな~。でも値段で決めてしまってそれは本当に飲みたいものだと言えるのか…?今飲みたいのはなんだ?
そもそも喉渇いてるのかしら。あれ、なんで自販機まで来たんだっけ…?それにしてもそんなに品揃えよくないな~。コーンスープ売り切れてんじゃん。こういうの一冬に一度は飲みたい気がするな。飲むとべろ火傷するんだよな~。うん、想像だけでおいしい。…お腹鳴りそうだな。あ、そうだお腹空いたから飲み物腹に溜めようと思ったんだ。飲み物じゃそんなに効果なさそうだな~。これから売店まで行く時間は無いか。お菓子は買いに行けないな。ここの自販機あまり魅力的なの無いもんな~。だめだ、もうそろそろ次の授業始まる時間だ。どれにしよう、何飲もう、何が飲みたいんだ、ここでベストな選択は、この後のことを考えたら、……。
結局買ったのはあったか~い緑茶だった。
熱くてすするように二口ほどしか飲めず、その後すぐ授業得が始まって次に飲んだときにはもう常温だった。
120円。
たかが120円。
されど120円。
自分の行動のおかしさが気に食わなかったので2リットル茶を沸かした。
リベンジマッチ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?