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内視鏡検査

今回は俺コソがその後をつたえる。口腔外科から消化器内科に内視鏡検査の予約がなされたことは、前回マキが記述したとおりである。その際、口腔外科医は食事抜きで消化器内科に行くよう指示し、予定表にも手書きで「食事無し」と記載した。院長は消化器内視鏡検査の経験が何回かある。だから、検査前空腹は理解していた。当日、朝から食事を抜いて昼からの予約時間に消化器内科の初診受付に備えていた。その頃の院長は下顎の腫れと腰痛、左足痛以外全身的な自覚症状はなく、お腹は普通に減るし、食欲も普通にあった。だから、朝、昼ご飯を抜いている状態はかなり不快なものであった。腰痛、左足痛はまた、マキの方から詳しくその当時の様子を語ってもらうことにして、ここでは検査について話していく。
消化器内科では初診扱いになるため、消化器内科用の問診票にいろいろ細かく回答を、書く必要があった。大学病院というのは1つの病院であるが、各科が独立した存在で、まるで小さな病院が同じ場所に固まって存在している施設と言った方がいいのかもしれない。医大というショッピングモールのようなものである。
各店舗でそれぞれ売るものが違い(似たようなものが売っていてどちらで買うか迷うのは、病院でどこの科で受診するか迷うのに似ている)、ショップ独自のポイントカードがあったり、会員制があったり、その都度申し込み書を書く必要があるところなんかは各科で問診票を記入するの似ている。ただショップが違えば当然経営方針やスタッフ教育や販売方法は異なってくる。他店との協力関係や人的交流もまちまちであろう。同じショッピングモールといえ、各店舗で対応はかわってくる。そのあたりは買い物をする側の人間も心得ていることで特に疑問を持つことは無いだろう。しかし医大はショッピングモールのようだと例えたとしてある意味頷ける見方だとしても、身体は1つの存在で、わけられない物体なのである。靴をあの店で、帽子はあの店で、ジャケットはこちらの店で、今日は上から下までいい買い物が出来たというショッピングモールの経験がそのまま通用するものでもはない。頭も痛いし、足も痛いし、息苦しいし、という身体の複数箇所の異常は普通にあることである。各ショップで帽子買って靴買って上着を買うという作業で満足ということでは無いのだ。腕を骨折だけなら整形外科、皮膚が痒いなら皮膚科、歯が痛いなら歯科とわかりやすい例もあるが、特に癌のような全身に関係してくる病は身体をパーツに分けて診るものでは無い。例えて言うならば、ショッピングモールより、スーパーマーケットのように鮮魚あり野菜あり調味料あり生活用品ありの一箇所でほとんど賄えます!といったことが重要になる。身体を総合的に診る観点が必要になる。
話が内視鏡検査からかなりズレてしたまったことは申し訳ない。この当たりの話はまた後できちんと整理して語ることにしよう。
さて、問診票を書いて空腹で1時間くらい待った頃やっと呼び出された。すぐにでも検査に案内と思いきや、医師からでた言葉は「口腔外科からの内視鏡検査検査依頼ですね、ではこれから予約取らせて頂きますね」??????「はぁ?今日は検査ではないのですか?朝昼食べすに来ているので今日検査できませんか?」  ここで少しでも申し訳なさそうな態度を取ってくれてたらまだ気分的に少しは落ち着いたかもしれないが出てきた言葉は「皆さん予約制でやらしてもらってるので、今日すぐは無理です。」というものであった。少しは患者の気持ちをかんがえたらどうだろうか。院長なら、動物病院で飼い主さんに対してこんな冷たい態度は決してとらない。長年院長を見てきた俺が証明する。予約制は理解しています、だから、口腔外科で今日の予約をしてもらったのでは無いですか?という院長の気持ちは充分わかる。その通りだと思う。なんのための予約だったのか、しかも食事抜きの指示まで。

数日後、内視鏡検査の予約日に検査は行われ、特に異常は認められなかった。このことが院長に医大付属病院ってどうなの?と疑問に思わせるきっかけになったようだ。その疑問は後々尾を引いていくことになるのだが(猫の自分としてはこの「尾を引く」と言う言葉は好きになれないニャ)。



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