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【白州蒸留所見学】2023年12月
2023年10月からリニューアルされた白州蒸留所。
白州の大ファンである私は、10月に訪問した2か月後の12月に再度参加させて頂きました。
ウイスキーの楽しみ方は人それぞれ。
私の場合、蒸留所に足を運び、どういう環境で作られたものか、どんなところにこだわって作られたものかを知った上でウイスキーを飲むのが非常に楽しいと感じています。
蒸留所巡りが趣味になったきっかけは、白州蒸留所見学でした。
今回参加させて頂いて、リニューアル後も改めて素晴らしい蒸留所ツアーになってると感じました。
そこで、久しぶりにNoteに書き留めておこうと思います。
参加方法
予約必須。公式HPから事前申し込みが必要。
https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/
・白州蒸溜所ものづくりツアー:3,000円
・白州蒸溜所ものづくりツアー プレミアム(有料):5,000円
・場内見学(無料・製造工程見学無し)
抽選は第5希望(日)まで申し込み可能。
また、1回の希望で付き添い4名まで応募可能。
抽選は毎月実施。
…でもこれがなかなか当たらない。
ではどうやって参加するかというと、実はキャンセル枠受付があります。
抽選に漏れた人に対して、後日メールで受付連絡があり、
先着でキャンセル枠の受付をしてくれるというもの。
私はこのありがたい仕組みを利用させて頂き、ものづくりツアーに
今回参加できました。
プレミアムツアーのキャンセル枠は瞬殺(そもそもプレミアムツアー当選された方はキャンセルしないのかもしれません)。
こちらは抽選で当選しないと難しいかなという印象。
なお、山崎蒸留所も同様の連絡があります。
こういった救済措置もあるので、興味のある方はまず抽選してみては。
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受付&場内見学
入場時に下記のようなストラップと、パンフレットを渡されます。
直前に来たので、どのくらい前もって入場させて頂けるかは不明。
ちなみにストラップの紐の色で、お酒が飲める人かを判断しているようです。
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訪問時点ではレストランは工事中。2024年夏に稼働開始予定とのこと。
私の目から見て前回訪問時との差分が目立ったものは、①ビジターセンター、③セントラルハウス(ギフトショップ、テイスティングラウンジ)の2点。
特にビジターセンターは、広々としており、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりとお酒を楽しめます。
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4人掛けのテーブルも用意されています。
ワイワイ飲むのも楽しいですが、やはりおすすめはバーカウンターだと思います。
バーテンダーさんの所作や、窓から見える森林、テーブル上の白州ボトルを眺めながらゆっくりウイスキーを楽しむ。贅沢な時間を過ごせます。
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白州、山崎蒸留所の最も素晴らしい点は、長熟ウイスキーが格安で提供いただけるというところだと思います。
余市、宮城峡蒸留所もかつては長熟を頂けましたが、今年からは10年もの以外は年数モノがなくなってしまったようです。
長熟モノのみが素晴らしい訳ではありませんが、やはりジャパニーズウイスキー好きとしては蒸留所に行く強烈なモチベーションになると思います。
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なお、注文は入口横にある端末を使って行います。
さまざまな電子決済に対応しているので、安心です。
下記のような紙のメニューも用意されています。
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白州蒸留所 ものづくりツアー
白州蒸留所の製造工程に関しては、
まずウイスキーの製造工程について、プロジェクションマッピングを通して説明があります。
とてもわかりやすいなというのが率直な感想でした。特に、初めて製造工程について知る方に取っては非常に理解しやすい教材になっていると感じました。
その後、仕込み工程に移動します。
モルトウイスキーの原料は水と大麦。
まず、麦汁を作る仕込み工程はざっくり下記になります。
⇨大麦を温水に浸して発芽・乾燥させる
⇨麦芽完成(通常の麦芽と、ピーテッド麦芽を使っているとのこと)
⇨麦芽を粉砕する
⇨仕込み水と共に粉砕した麦芽を仕込槽に投入する
⇨麦汁完成
その後、発酵工程に移行します。
白州蒸留所では、発酵槽に木桶を使っているのが特徴です。
木桶を使う理由としては、木には乳酸菌が含まれており、ほのかな酸味が得られる為と伺いました。
発酵工程を終えたら、蒸留工程へ。
蒸留には、2つの方法があります。
直火蒸留:ポットスチルに直接火を当てて加熱する。
ボディの厚みのある原酒になる
間接蒸留:蒸気などで間接的に加熱する。
すっきりと爽快感のある原酒になる
以前は間接蒸留のみとのことでしたが、今は間接と直火を取り入れているとのことでした。
多種多様な原酒を作る為、ポットスチルの形状にもバリエーションを持たせているとのことでした。
その後、貯蔵庫へと向かいます。
初めて白州蒸留所を訪れた時、かなり広そうだなという印象を受けたのですが、
敷地面積としては東京ドーム約17個分だそうです。山崎蒸留所は約3個分ということで、5.6倍程度の差があるんですね。
貯蔵庫自体の高低差は50mあるとの事でした。この貯蔵環境も多種多様な原酒を作るという点に一役買ってそうな印象を受けました。
貯蔵に用いる樽については、サントリーは自社工場を持っているそうです。
製樽工場が白州蒸留所から5分位のところにあるとの事。
樽が熟成に与える影響が大きい為、自社で工場を持つ事は納得です。
樽の材料としてはオーク材が一般的であり、白州は北米産のホワイトオークを使っているとのことです。明るい色合いのお酒になるとの事。
スパニッシュオーク樽も使用しており、こちらはカラメルのような濃い茶色の色合いになるのが特徴。
樽の容量は約220〜250リットルのホッグスヘッドという少々小型の樽を使用しているそう。小さい樽を使う事で木の成分を多く引き出せるとのこと。
個人的に面白かったのは、樽は何回か繰り返し使われており、何回使われたかを樽の表面にマーキングしているのだとか。
下記のように3つ印があるものは3回熟成に使われたとのこと。
樽ってどう管理しているんですかね。
かなり昔に、クラフト蒸留所なんかはExcelなどの表計算ソフトで管理しているとか聞いたことありますが、この規模の蒸留所だと流石に有り得ない気がします。
棚監視用のOCR AIカメラでもあるのかな?と思って周囲を見渡していたんですが、カメラはなさそうでした。
樽の管理方法について非常〜〜に気になるので、もしご存知の方いらっしゃいましたら、お声かけ頂けるとありがたいです。
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試飲会場
一連の製造工程の見学が終わると、いよいよ試飲会場へと移動します。
やはり試飲こそが蒸留所の醍醐味ですね。
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白州NAが3つの構成原酒で構成されている旨の説明を受けます。
比率としてはライトリーピーテッド原酒をメインに、ピーテッド原酒とスパニッシュオーク原酒が少ない割合で足されているのかなと感じました。
というのも、ピーテッド原酒とスパニッシュオーク原酒はかなり個性が強く、配分を誤ると白州NAからは遠ざかるなと感じた為です。
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テイスティングノート、マリアージュの話があった後、
お土産のお話があります。
こちら目当てで来る方も多いのではないかなと思います。
白州NAより更に入手難易度が高い白州12年を定価で購入することが出来ます。(※いつでも購入できる訳ではなく、在庫次第のようです)
写真にもあるように、”お土産コーナーで売っているものとは別に”購入可能です。白州12年 + 白州NAを購入が可能という事になります。
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お土産購入
お土産コーナーでは、白州NAと限定ボトルが割とどのタイミングでも補充されている印象を受けます。(23年10月に訪問した際も在庫は十分あるようでした)。私も無事、白州12年+白州NAを定価購入できました。
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帰りのバスが車で、テイスティングコーナーで一杯やっておきます。
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帰りのバスに乗り込み、小淵沢駅へ。
予約した特急あずさが来るまで、立ち食い蕎麦を頂きます。
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総括
非常に満足できた白州蒸留所見学になりました。
白州蒸留所の魅力が少しでも伝わったら嬉しいです。
2024年4月から大幅値上げの話もありましたので、出来れば4月までに訪問される事をオススメします。
素晴らしい蒸留所なので、ウイスキーに興味がある方は一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。
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