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【ツクツクインタビュー#3】人と人が交わって生きていく

こんにちは!ツクマルに関わってくれる方々のインタビュー。ツクマルをツクる人第3回は、神奈川県県土整備局建築住宅部公共住宅課住宅管理グループ、清水さんにお話を伺いました。

ツクマルと関わるようになったきっかけ
 私は県庁で、県営住宅を利用した空き住戸の貸し出しや講習会などを企画する、ソフト事業の担当をしています。ツクマルとは、令和3年度の末にキヌイチ(衣笠駅徒歩1分図書館。通称;キヌイチ)の運営者でもある北川さんと出会ったのがきっかけです。北川さんがキヌイチのような私設図書館を広げていこうとする中で、地域包括支援センターの方から「県営住宅なら無料で場所を貸してくれるよ」と聞いたようです。その後連絡があって、北川さんと地域包括さんと横須賀市役所の方と私の4者が集まって話す場をいただきました。当時、周辺の県営団地で空いているお部屋があったのが津久井浜団地だったので、具体的なお部屋の設定に入っていきました。
 県としては空き部屋を活用して、地域の住民を中心としたコミュニティの活性化に繋げたい思いがあります。ただ県の職員だけではマンパワーが全く足りないため、自治会や福祉法人、NPOの方々に助けていただいている感じです。

私のツクマルとの関わり方
 ツクマルの活動を事例として紹介して、多くの方に知っていただくお手伝いをしています。先日はカナフルTV(神奈川県の情報・魅力を伝える地域情報番組)で“子ども・子育て”というテーマの企画が組まれたのですが、そこでツクマルも取り上げていただきました。番組の影響は大きかったと思いますよ。県営団地では、子育て向け専用住戸を用意しているんですが、応募率はあまり高くありませんでした。けれど今回の募集(放映1カ月後)では通常の3倍の応募がありました。テレビの効果がでているのかなと思います。 

 最近はNPOさん同士を繋げていくことも増えてきました。例えば、フードバンクをしているNPOさんが「他のNPOさんの2次支援をしたい」という相談が寄せられた時、学習支援をしているNPOさんと繋げたことがあります。ツクマルさんの活動もどこかと繋げたいと常々思っています。「こんな人と会いたいな」というリクエストがあれば、「こんな人いてまっせ」とお応えできます。やっぱり人はネットでは繋がらなくて、人は人とでしか繋がらないんですよね。

ツクマルに関わってよかったこと
 すべてがよかったことなんですけどね。よくなかったことなんて一個もないな、苦情もないし。北川さんを見ていると、元々私費でキヌイチをやっていらっしゃるじゃないですか。「なんてすごい人なんだ、こんな人が世の中にいてるのか」と感銘を受けました。他のNPOさんも知っているけれども、完全に私費でやってらっしゃって「聖人の域に達しているな」と、私の人生に影響を与えてくれました。それが一番よかったことですね。

ツクマルに期待すること
 神奈川県では“健康団地推進計画”を作成しています。健康団地とは、人生100歳時代において、今後、県営住宅が地域活力向上の拠点として持続的に役割を果たすことができるよう、入居者、県、市町、福祉団体等の連携のもと、近隣住民も巻き込んだ多様な交流により、「だれもが健康で安心していきいきと生活できる健康団地」へと再生することをいいます。
 健康団地の取り組みは、海外からも視察があります。オハイオ州とかシンガポールからとか。少子高齢化先進国としての取り組みを見に来ていらっしゃるのではないでしょうか。
 先ほど、こちらに高齢の方がお越しになられていましたが、ぜひ高齢者の方を巻き込んでいってほしいなと思います。団地には一人で住んでらっしゃる方も多いので。単身でも生きてはいけるけれど、生きてはいけない、人と話して、交わって生きていかなければいけないんだと思うんです。

清水さんの趣味はヨットに乗ること

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