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Callus/コールアスが生まれるまで #1

Callus/コールアスの北川です!

今回は、Callus/コールアスの設立背景について話をしていきたいと思います。


1. きっと出来ることがあるはず

私、北川はPlatfarm(プラットファーム)という、
虐待など困難な環境で生活をしている子どもの命と心を失わない社会をつくることを目的に、一般人が出来ることを提案する特定非営利活動法人を設立、運営しています。

プラットファームの活動は主に、居場所の運営、子ども食堂の運営、多世代交流のワークショップ、啓蒙・勉強会など、どこでも、誰でも、気軽に始められて楽しく参加できるような機会づくりを行っています。

その背景として、私達が一番注目しているのは、児童虐待や子どもの困難さについてです。この状況は、家庭という閉ざされた空間で起こることが多く、複雑かつデリケートで近寄りがたい事象だと思われているところでもあります。
実際、ニュースで見聞きする事件はとても凄惨で、まるで別世界で起きているのではないか、と想うような、普段の生活からは想像すら難しい事象もしばしばあります。

ただ、それらは、ある日突然起こるのではなく、そこに至るまでの小さな過程があり、何てことの無い些細な関わりで解消できることが多くあります。日常的な小さな関わりの積み重ねが、子どもたちの命と心を救うことにつながる、と想像してみてください。
きっと皆さんにも出来ることがたくさんあるはず、と思いませんか?

私たちは、そういった気持ちを後押しできるような機会をつくっています。


2. 待っていても子どもの困難はあがってこない

さて、今回のテーマのCallus/コールアスは、プラットファームの中のプロジェクトの1つで、「学校の先生や子どもに関わる大人に向けたチャットサービス」です。

プラットファームの活動を続けながら、「もっと早く、困難な環境にいる子どもたちの状況を知る方法はないのか?」、その考えからCallus/コールアスを立ち上げることになりました。

児童虐待の分野でよく言われるのが、次のような内容です。

・子どもはSOSを出さ(出せ)ない
・子どもの課題は大人の課題に起因している
・子どもも、大人も、虐待に気づいていない
・困難な環境で生活をしている子どもは潜在的に多数いる

要するに、待っていても子どもの困難はあがってこない、ということです。

一方で、子どもの変化に気付きやすい人は、

・学校の先生
・幼稚園や保育園の先生
・習い事の先生
・塾の先生など

日頃から子どもたちと長い時間を共に過ごしているため、
唯一、子どもが親や養育者の次に相談をしやすい大人たちです。

実際に先生方から、子どもたちがお風呂に入っていない様子や、言動が攻撃的だったり、浮き沈みが激しかったり、親御さんが病気を患っていたり、そういった気掛かりな子どもがいることをよく聞きます。

しかし、先生方は日々の業務に圧迫され大変忙しく、気に掛かる子どもがいても細やかに声をかけたり、ゆっくり話を聴いたりすることは難しいのが現状です。そもそも、先生は教育分野のプロであり、子どもたちが被っているのは生活の課題で、教育とは違う福祉の分野になります。

学校にはスクールソーシャルワーカーが配置され、子どもや家庭の環境に働きかけて課題に対応する仕組みもありますが、先生方とスクールソーシャルワーカーの接点が充分でないこともあり、
学校内で子どもが被っている課題に対応をするには限界がある、そんな声を先生方やスクールソーシャルワーカーから聞いていました。


3. できる、をふやす

子どもの健やかな日常を願っているのは、先生も私たち一般人も同じです。
「気付いているのに対応ができない」ならば、私たちにできることはなんだろう、

先生が子どもたちに向き合う気持ちを支える、地域の応援団、
先生が普段話す機会のないような人と話すことで、
・業務上の発見
・気持ちが晴れたり
・発想が広がったり
それこそが日常的な何気ない関わりの大切さで、子どもに必要なことであると同時に、先生にも必要なことなのではないかな?

そんな仮説から、Callus/コールアスの種がうまれました。

見守り以上~支援未満の子どもたちの命と心を失わない社会であるために、虐待など困難な環境で生活をしている子どもが自らSOSを出さなくても、
成育に必要な習慣を身に着け、命と心を育んでゆけるように、

私たちは、まなざしをつくります。

Platfarm:

ご連絡は下記よりお気軽にお願いします!

LINE:

Mail:
callus@platfarm.org

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