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色から見るいちばんすきな花

赤い椿
青いゆくえ
黄色い紅葉
紫の夜
生成りの藤井風

四人の主人公と主題歌の藤井風

四人の主人公は、使うマグカップの色で、その人らしい色を示した。名前と見事に一致している。緻密に張り巡らせた脚本の技である。

そして、最終回に出てきた藤井風は、当初から、フルサイズでピアノ弾き語りをしてほしいとのオファーがあったそう。マネージャーによりそれは明かされた。

全員揃って五人がお揃いの白いスリッパを履いて椿ハウスに現れた。ただし、四人はドラマを演じ、藤井風は主題歌を演奏した。

ドラマと主題歌の、確信的、かつ、革新的な融合が最終回になされた。

スタッフも、藤井の部分は音楽番組の方々だったそう。つまり、歌番組のセットとして、背景に俳優四人が登場し芝居をしたのだ。これは、わたしも初めて観たので、頭の中にいちばん近いものを探したところ、出てきたのは、オペラだった。芝居と音楽の融合、総合芸術と言われるそれだ。

さて、色に話を戻す。
各人のテーマカラーのサブカラーとして、身につけている服の色があった。

彼らは自分に近い色、好きな色を選び身につけ、中には色違いもあり、その相関関係にはある方向性が見えた。

また、子ども時代から色の好みはすでにあり、相関関係も存在し、のちに出会うべき相手に出会ったことが示唆される。

椿は、青系 グレー、アイボリーなど
ゆくえは黄色、グレー、紺など
紅葉は、アースカラー
夜々は赤、ピンク、ブルー、黄色、白など

色違い、形違いが、椿とゆくえのニットには見られた。二人は大人であり、社会的存在でもある。

紅葉は他三人との相関関係はあまりなく、アースカラーの黄土、緑、茶をよく着ている。

夜々のテーマカラー紫は、青と赤の間色である。彼女は椿を異性として、ゆくえを同性として慕っていた。

そして、最終回に、黒髪、生成りで登場した藤井風だ。
生成りとは、生地そのままで、飾り気のないこと、脱色や染色加工をしていない糸や布、未晒しのこと。
花のMVではまだ金髪だった藤井風が、今回の出演時に、髪を黒色に戻したのも、色の相関関係を知ってのことなのか否かは、わたしは知らない。しかし、結果的には、相棒のピアノの黒と、白鍵と黒鍵、画像としては、ドンピシャだったとわたしは思う。

五人それぞれの色が、見事にドラマを飾っていた。お見事!

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