世界へ書き散らす手紙

震える手でこの文章を打っています。
心臓が未だにドキドキしている中でこの文章を打っています。
心の整理を付けるために、私がいつかこんな怯えを抱えていた事を世界に残すためにこの文章を打っています。

あの報道から9ヶ月経っていたんですか。
早いような、遅かったような。
いや、私にとっては間違いなく長い9ヶ月間だった。
皆さんにとってはどうなのでしょう。

ようやく、彼がBUMP OF CHICKENという世界に帰ると言葉を出してくれた。
その事を皆さんは早いと思うのか、遅いと思うのか。
私にとってはひたすら長かった。
Twitterにも書きましたが、あれからずっと心の片隅で祈り続けていたんです。
早く帰ってきてくださいって。

彼が正しくない事をしたのは重々承知している。
だって私も怒ったから。
私も家族の事に関しては色々とトラウマを抱えている。
当時はその事実を彼がした事がきっかけで、掘り起こされて、心の中を土足で踏み込まれて、ナイフでグサグサ刺されたような痛みを与えられて。
1人でどうしようもなく怒った。
(当時凄い心配してくれた親友達へ、ありがとうを込めます)
それでも、それは彼が当事者の人達と向き合うべきことで、
私達がどれだけ後ろ指を指したって解決する事じゃないのだ。

勿論怒りたくなる人達の気持ちも分かっているし、許したくない許さない人達の気持ちも分かっています。
もう彼を認めたくない気持ちがある人の事も。
それでも私はBUMPとしての彼が好きなので、私は彼を待っていました。
あぁでも、どうかそんな人達を責めるような真似は駄目です。
そういう事はどうかしないでほしい。

毎日毎日祈ってた。
毎日毎日怯えてた。
BUMP OF CHICKENから自分の存在を消す選択肢を取らないでくれって祈ってた。
そんな事をされたら、それこそ私は立ち直れなくなる。
1度でも彼の言葉に救われた人間だから。
でも、もっと怖かったのは、世界そのものから存在を消そうとするんじゃないかっていう事。
そういう選択肢を取ってしまうんじゃないかっていう怯えが、ずっと心の片隅で眠ってた。
事ある毎にその考えは起きてきて、その度に体は固まりそうになってた。
つまりそれだけ好きなんだって事なんですけど。
だから、Twitterで公式アカウントからの通知が来る度に怯えて、内容見て安心して、そして今日もまだだったってがっくりする日々を送ってた。

今日ようやく解放された、その怯えから。
ずっと私は怖かったんだなぁと日々を振り返る。
私みたいな人間の考えはきっと良くないんだろうけど、生きててくれればそれで良いと思っています。
この世界から存在が消える事がずっとずっと怖いから。
会えなくなる方がずっとずっと怖いから。
戻ってくるという選択肢は、私達が思っているよりもずっとずっと大変な事。 怖い事。

世界から石を投げられても良い。
それでも私は言います。
おかえり、と。

いつかこの文を見るであろう未来の私へ。
過去にこんな事でずっと怯えてた事を残しておきます。
いつかライブに行けるような世の中に戻ったら、心の中で良いので彼に馬鹿野郎と叫んでください。
過去の私の代わりにお願いします。

これだけ書いても全くドキドキが収まらなかった。
どうしよう。困ったものだ。

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