ひとりぼっちの境界線

夜の20時とか21時ぐらいの、車通りが少なくなるこの時間帯に外にいるのがとても好きです。
私の仕事は大体20時ぐらいに終わるので、必然的にこの時間は外にいるんですけど。
あの絶妙に静かで、よく耳を澄ますと音が聞こえてくる世界になる時間が好きなんです。
運転は嫌いなんですけどね。この時間の運転は好きなんです。
風の音とか、建物から少し聞こえてくる機械の音。
遠くから車が走ってくる音。
歩くと足音が反響する感覚とか。
何なんでしょうね、世界にたった1人でいる感覚にいつもなるのです。
その感覚が大好きで、でも切なくて、鼻の奥がつんとなる。
今、この空間にいるのは私だけなのかなぁと思えば、
コンビニに行けば少し疲れたような店員さんが応対してくれて、私は1人じゃないんだなぁとはっと目を覚ます。
1人の世界と他人と関わる世界の境界になってる時間帯だと勝手に思っている。

今日も境界を行ったり来たりしながら、大好きなレモンティーを片手に暗い夜道を運転して家に辿り着いた。
今日も生きたね、偉いぞ私。

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