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ギリシャ神話の神々・ヘリオス(太陽の神)

ヘリオスの名は、ギリシア語で「太陽」を意味します。
名前の通り、惑星・太陽のギリシャ名ですね。
ギリシャ神話では、ヘリオスは太陽の神で、紀元前4世紀頃からは、同じく太陽の神アポロンと同一視されるようになりました。

古代のギリシア人は、太陽はヘリオスの馬車が天空を翔けるめぐるから移動しているんだ。と信じていました。

★ヘリオスの家族たち

ヘリオスは、ヒュペリオン(太陽神・光明神)とテイア(女神)の息子で、姉妹にはエオス(曙の女神)やセレネ(月の女神)がいます。
ヘリオスの子供たちと言うと…

*ヘリオスとペルセイス(海神オケアノスの娘)との間に
 アイエテス(コルキスの王):コルキスは現在ジョージアにあたります。
 キルケ(魔女)
 パシパエ(クレタ島の王で冥界の審判官でもあるミノスの妻)
 ペルセス(アイエテスの後、コルキスの王)

*ヘリオスとクリュメネ(エチオピア王メロプスの妻・オケアノスの娘)との間に
 ヘリアデス(7人の娘たち)
 パエトン

*ヘリオスとセレネ(月の女神)との間に
 ホーラ(時間の女神・季節と秩序を司る女神)

出典:Wikipedia

ヘリオスは、巨人の狩人・オリオンが盲目になった時に、目の治療をしたとされています。オリオンがなぜ盲目になったか?それはオリオンの物語でお教えしますね。

ヘリオスは太陽の神なので天空に住んでいます。
毎日の日課は天空から地上を見ることです。
そこで目についた事柄は黙って見過ごすことは出来ない性格だったみたいですね。
ここでひとつの物語を教えましょう。

★美しい娘レウコトエと水の精霊クリュティエ

ヘリオスはアプロディテ(愛と美と性を司る女神・戦いの女神)とアレス(戦いを司る神)の浮気現場を素早く見つけ、アプロディテの夫ヘパイストス(炎と鍛治の神)に言いつけました。
アプロディテはヘリオスのした事を許すことができませんでした。
そこでアプロディテは仕返しをします。美しいレウコトエ(ペルシア王オルカモスの娘)にヘリオスを誘惑させ、熱愛関係をもたせました。
ヘリオスの寵愛を受けていたニュムペ(精霊)のクリュティエ(水の精霊)はこれを見過ごすことが出来ませんでした。

出典:Wikipedia

クリュティエは、厳格な父親にレウコトエが男と密通していることを告げ、父に彼女を裁かせ、その罪により生き埋めにしました。
ヘリオスはそのことを悲しみ、レウコトエの死体にネクタールを降り注ぎ、彼女の姿を乳香の木に変え、天界へと連れていきました。

一方、実らない愛を注いだクリュティエはヘリオスから振り向いてもらえず、太陽を見ながら悲しみ泣き暮らすうちに死んでしまいました。
そしてクリュティエは一輪の花になり、いつも天空にいる愛しい人の姿を追いかけて空を向いているのでした。

クリュティエの変じた花は、ヒマワリまたはキンセンカであるとも言われています。

ひまわり向日葵)の花言葉…「憧れ」「あなただけを見つめる」
金盞花キンセンカ)の花言葉…「別れの悲しみ」「悲嘆」「寂しさ」「失望」
クリュティエの切ない愛が感じられますね。


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