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ギリシャ神話:ギリシャの神々

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ギリシャ神話に登場する神々。その神々のまわりにいる精霊・人間。彼らの生い立ちや関わった出来事など、ためになる話もいっぱいあります。ちょっとのぞいてみませんか。
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#ゼウス

ギリシャ神話の神々・レア(タイタン12神)

タイタン族・タイタン12神のひとり。大地の神とも言われてるレア。 言わずと知れた、全知全能の神・ゼウスの母です。 父・ウラノス、母・ガイアの間に生まれました。 兄弟は、オケアノス、コイオス、クレイオス、ヒュペリオン、イアペトス、クロノス、テイア、テミス、ムネモシュネ、ポイベ、テテュス。 レアがクロノスとの間に産んだ神々はゼウスのほか、ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドンです。 これもまた、言わずと知れたオリュンポス12神のメンバーですね。 聖獣はライオン 聖鳥

ギリシャ神話・オリュンポス12神

ギリシャ神話にはかかせない、オリュンポス12神。 オリュンポス山の山頂に住んでいたと伝えられている12人の神々です。 ゼウスをはじめとする、男女の神々です。 12人の神々 12人の神々は第一世代と第二世代に分かれています。 クロノスとレアのあいだに生まれた子が第一世代で ゼウスの子供たちが第二世代にあたります。 *クロノスとレア(タイタン)の子 ゼウス……神々の王、オリュンポスの主神。雷神・天空神。 ヘラ……ゼウスの姉であり、妻でもある。婚姻の神。女性の守護神。 デメテ

ギリシャ神話の神々・ゼウス(主の神)

ゼウス。 ギリシャ神話においてかかせない神ですね。 ギリシア神話の主神で、創造的能力や人格的性質を持ち、全知全能の存在です。 ゼウスは全宇宙や雲・雨・雪・雷などの気象を支配する天空神であり、オリュムポスの神々の家族や人類の両方の守護神・支配神であり、神々と人間たちの父と考えられていました。 その力は、キュクロプスの作った宇宙を破壊できるほど強力な雷霆(ケラウノス)を持ち、オリュンポス最強といわれるほど強大なもので、この雷霆をゼウスが使えば全宇宙を焼き尽くすことができると言わ

ギリシャ神話の始まり・ガイア(大地)

神々が生まれる以前、宇宙には何もないカオス(混沌)が広がっていました。 そこにガイアが生まれました。 ガイアは自らの力だけでウラノス(天の神)、ポントス(海の神)、ウレア(山の神)を産みました。 ガイアは自身の子供であるウラノスと結婚します。 現代ではありえないことですけど、神様の世界には大いにあるようです。 神々の王となったウラノスとの間にクロノスをはじめとするタイタン(巨神)、キュクロプス(一つ目の巨人)、ヘカトンケイル(百本の手を持つ巨人)、ギガス(巨人)、ピュトン(

ギリシャ神話:全宇宙を崩壊させたティタノマキア戦争

ゼウスがクロノスから王権を奪った後、オリンポス山に陣をとったゼウスたちと、オトリュス山に陣をとったタイタンたちは争いを起こしました。 この戦いは、山々が根本から大きく揺らぎ、世界を崩壊させるほどの大きい戦いでした。 しかし、初めのうちは、ステュクスの一族がタイタンを裏切るなどの動きがあったものの、不死の神々どうしの戦いは、どうにもこうにも互いに決め手を欠き、10年の間決着することがありませんでした。 ガイアはゼウスたちに、ウラノスがタルタロスに幽閉した三人のヘカトンケイル

ゼウスが愛した女性たち②:レト

ゼウスの妻・レトはタイタン神族のコイオスとポイベの娘として産まれました。 レトは、神々の中でも最も柔和な女神と言われています。 女神さん達の中では、ですからね(笑)。 アステリアという姉妹がいます。 ゼウスとの間に、アポロン(知恵・工芸・戦略の神)とアルテミス(狩猟・森林・純潔の神。豊穣の神)が産まれました。 レトがゼウスの子を身ごもると、ヘラは激しく嫉妬しました。 すべての土地に、レトに出産する場所を与えてはならないと命じ、虹の神・イリスと息子のアレスに土地が命令に背か

ゼウスが愛した女性たち①:メティス(智恵の女神)

ゼウスの最初の妻は、智恵の女神・メティスと言われています。 彼女は3,000人いるというオケアノスとテテュスの娘オケアニデスの1人であり、タイタン神族でした。 アテナ(知恵・工芸・戦略の神)の母でもあります。 クレタ島で育てられたゼウスは、成人すると母レアとメティスと共に、食べられた兄姉たちの仇を打つことにしました。 これが、全宇宙の支配権を巡る戦争である、ティタノマキア戦争です。 メティスはゼウスに嘔吐薬を作るよう命じられ、メティスは自分の作った嘔吐薬をネクタール(神酒

ギリシャ神話:宇宙の支配権を巡る大戦(ギガントマキア)

全宇宙を揺るがす大戦争・ギガントマキア戦争。 ガイアはオリュンポスの神々が、自分の子であるタイタンたちに対する待遇が気に入らなかった。 そこでガイアは、ゼウスたちオリュンポスの神々から宇宙の支配権を奪い取るために、ギガスという、山よりも巨大な怪力の巨人たちを送り、ギガントマキアと呼ばれる大戦を引き起こします。 巨人・ギガス(ギガンテス)は、濃い毛を生やし、腰から下は竜の形をしていました。 古い時代には、光り輝く鎧を着込み、槍や剣を持った人間のような姿に描かれていたみたいです

ギリシャ神話:トロイア戦争(トロイ戦争)

トロイア戦争のきっかけは黄金の林檎(不和の林檎)を巡るアテナ、ヘラ、アプロディテの対立にあると伝えられています。 ゼウスは、増え過ぎた人口を調節するために、妻でもある、秩序の女神・テミスと試案を重ね、戦争を起こして人類の大半を殺してしまおうと決意を固めました。 怖いですね〜。 オリンポスでは人間の子ペレウスとタイタン族の娘テティスの結婚式が行われていましたが、争いの女神・エリスだけはこの結婚式に招待されませんでした。 怒ったエリスは、「最も美しい女神へ」と書かれた、ヘス