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ふわふわについて

我が家には、ふわふわがいる。

ふわふわは、4歳、キャバリア。みずがめ座、Lサイズの乙女だ。うぅ、これだけの文字列でかわいい。これだけでかわいいって反則だ。

かわいいは正義だし、人生イージーモードであって然るべきだ。めちゃくちゃかわいい。肖像権のために写真は載せないけど、もうびっくりするほどかわいい。毎日新鮮にかわいさに驚く。おかえり〜、って走って迎えに来るだけで死にそうだ。小さな死を毎日迎えてるかも。それくらいかわいい。いとしい。

どれだけでも稼いできてあげたい。あいしている。これ以上はない。

しかも彼女はかしこい。とても。私はしつけが苦手なだめな母で、ほとんど散歩についてのしつけができなかった。どころか足がすこし弱い子なので外に出すのも怖くて3歳まではずっとバギーでお散歩だった。怒らないでほしい。だけれど、彼女は散歩を始めて2ヶ月くらいで散歩についてのマナーをマスターした。それというのは例えば、うんちをしたら母が片付けるまで待つとか、私のそばにぴったりついて歩き、勝手に進まないとかだ。かしこい。かしこすぎる。それも私の「まって〜」とか「いかないで…」とかいう感想だけから学んでみせた。なんてかしこいんだろう。そして私はなんてだめな母だろう。とにかく、彼女はかしこい。

そしてかわいい。かわいいエピソードを言っておくと、ごはんをあげる素振りを見せると私の周りをくるくる回りながら笑いかけてくる。らぶりーすぎる。反則だ。

だから私は彼女に報いるために、資格を取る予定だし、大きな部屋を借りるし、彼女のために生きていたいと思う。しかも疲れて帰ってくると吸わせてくれる。さいこうだ。お腹を見せて「なでていいよ」と言ってくる。かわいい。

なのに私は今日も死にたく、彼女に副流煙を吸わせないため庭でタバコを吸っている。なんでこんなに切ないんだろう。あんなにかわいいふわふわが、家では私を待っているのに。

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