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生と詩

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見るがらくた。
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2021年6月の記事一覧

夜明け

夜明け

時計の音に混じり
臓物を啜りながら
語り掛ける者が居る
悪しきものが
覆い被さる時
鳥の羽音の様な
声を聞くだろう
夢と現の狭間に
微睡が在る様に
生と死の間に
我々は居る
諸君
夜が明けるぞ

めざめ

見よ!
何たることか
屍体に湧く蛆虫の様に
彼等は止まる所を知らない
産めよ増やせよ地に満ちよと
誰かが云い
四苦よ八苦よと
誰かが云った
彼等はその狭間で
ぐるぐると目を回し
蒼褪め赤らめ大童
ほら聞こえぬか
痛烈に愉快で
この上無く哀れな
偽りの信徒の産声が一つ
また上がったぞ

Mammon

悪魔は其処彼処に犇き
我等に強欲たれと囁く
然しもの臆病も
寄り集まれば大胆だ
それは黴菌の様に
我等を蝕み喰らい尽くす
手繰り寄せる糸が
繋がる先の
赤黒く歪む首輪は
その目には見えない
それは時として
生命よりも重く
羽毛の様に軽い
我々によって支配され
我々を支配する
嗚呼
それが罪であった刻は
喪われて久しい