仕事の原点 2008年度講師時代11 子どもを見る

日記から引用してきました。

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最近登場してきているAちゃんとの続きの話。

結果的に前週に怒ったことが今のところ良い方向に進んでいる。
これには自分自身がびっくり!

腹の中はどう思っているか知らないけど、今はとても良い関係が保てている。心理的に近くなった。

木曜日の体育の授業。
ボール遊びをしたあと、クラス全員に好評のドッジボールを行う。
終了間際、Aちゃんがラインからはみ出したのに、気づかずにボールを投げていた。
Cちゃんの指摘で私は初めて気づいた。ウチはそうでもなかったような気がしていたのだが。

ゲーム終了後、Cちゃんが私に言いに来た。
「Aちゃんが…」
自分のことを言われていると何て言われているか、そして担任のそのときの反応がどうかがとても気になるAちゃん。
おもむろに近寄って聞いている。

ここでAちゃんが涙する。
「だって、気がつかなかったんだもん(涙)」
初めて私の前で素直に涙を流すAちゃん。
傍にいたAちゃんに
「わかった、これから気をつけます」
と声を掛けた。
Cちゃんも言いたいことがあるのはわかるんだけど、
上手く言葉にできていない。
気持ちだけは汲みたくて、全部話を聞いた。
それでも、よくわからなかった。

AちゃんはCちゃんが話しているのを聞いて、涙したのでもう十分かな…と私は感じた。
Cちゃんの気持ちは十分Aちゃんの心に届いている。
だから
「なんで気がつかなかったの!」
と攻めたくなかった。

全部はこれから気をつけよう。

話は変わるが、ウチのドンは中学社会の教師だった方。
そのときはとても大変だったと話を伺ったことがある。
中学と小学校はやはり子どもの悩み方が違う。
反抗的な態度をいかに抑えるかを苦心されたようである。
だから「悪いことは叱ったらなあかん!」って言われる方である。
「どんどん怒れ!」と言われる方である。

私とは教育観が違う。
難しいところである。
もちろん、怒ることがマイナスにならない場合もある。
この辺りの距離のとり方が難しい。

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Aさんが涙したことから、おそらくAさんにもラインをはみ出したという自覚はあったのでしょうね。

2年生は上手に物事を言えない子もいます。

気持ちを分かってあげる、汲んであげる、そのような優しさや心の余裕をもっていたいですね。

気持ちが分かれば、気持ちで通じ合えます。

管理職の「怒れ」も『子どもをしっかり見る』という点ではつながっています。

しっかり見るためには、事前に計画しておかなければ進めることで精一杯になってしまいます。

心の余裕は事前の準備・計画にかかっています。

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