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推しに「認知」はしてほしい、でも恋はしない
舞台の幕が上がるたび、私の心は推しに引き寄せられる。
彼の演技、言葉、表情、仕草、全てが私を魅了する。
しかし、この虜になる心と冷静な現実の間には、微妙なバランスが存在しています。
私は彼に「私はあなたのファンとしてここにいる」と認知されたいと願う一方で、恋はしていません。
リアコ・ガチ恋ではない
私は長い間主に海外のミュージシャンのファンをしていたからか、「推しが好き」だから「推しと付き合いたい」とは全くならないです。
推しは俳優として、そして人間としてすごく面白くて大好きです。
だけど、恋愛対象としては見ることはできません。
だって私は「推しのファン」だから。
おそらく推しと私は今の「俳優とそのファン」という関係がベストで、それ以上は難しいと思います。
私は推しを幸せにはできなさそうだし、性格とか感性とか諸々が多分合わない。
推しの恋愛・結婚は相手が変な人でなく不倫とかでなければ大歓迎です。
どうか幸せになってください。
認知はされたい
推しに対して恋愛感情はないのですが、「推しに一ファンとして認知はされたい」という欲望はあります。
ここで昔話をします。
今の推しと出会う前、私はBOOM BOOM SATELLITESというバンドの川島道行さんが好きでした。
便宜上「好きでした」と書いたのですが、もっと距離がある、「好き」と「推し」と「信仰」がミックスされた感じの「好き」で、今も「好き」です。
川島さんにはライブ後の物販でサインをもらって一言二言言葉を交わしてもらったり、ニコ生でコメントを読んでもらったりしたことがありました。
コメントを読んでもらったのは嬉しくて、今でも何と書き込んだか覚えています。
その当時、川島さんには「認知してもらいたい」とは全く思ってはいませんでした。
しかし、彼は長い長い闘病生活の末、亡くなってしまいました。
彼が生きているうちに、「あなたの歌が、歌詞が、言葉が好きだ」と彼にもっと伝えればよかった。
彼の音楽は私の心に深く響いていて、私への影響力は計り知れないものです。でも、彼にそれを伝える勇気がありませんでした。
生前に川島さんに感謝の気持ち、好きだという気持ちを伝えることができなかったことを、今でも悔やんでいます。
この後悔があって、今の推しには積極的に「好き」「応援している」という気持ちを伝えるようにしています。
私のバッググラウンドなんかは知らなくていいから、血肉が通った人間が一人、あなたのことを応援している、それを推しに伝えたい。
そう思って普段使いのXのアカウントでリプライを送るようにしています。
ただ誤解されたくないのは、「認知」はしてほしいのですが「特別扱い」はしてほしくないということ。あくまでファンの一人として普通に扱って欲しいです。
まとめ
過去の経験からたどり着いた、恋愛の域には決して足を踏み入れないけれど、推しに「ファンとしてここにいる」と知ってほしいという微妙なバランスが私の推しへのスタンスです。
これからも推しとのこの微妙な関係を大切にし、芝居やイベントを通して感じる喜びを追求していきます。