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入居決定!

プレゼンの準備

審査会が2月末に迫る中、創業支援課のお二人(S氏、N氏)に手伝ってもらって事業計画を作り、それをスライド資料にまとめてプレゼンの準備をしました。

事業計画というとビジネスモデルやエコシステムのようなものを構築するのかと思いきや、当時の私にはそんな発想はなく、発明の商品化というプロジェクトが唯一にして最大の目標だったので、その点にのみ注目した内容となっています。その手段としてはクラウドファンディングを利用するというのが計画の目玉でした。つまりこんな感じです。

プロジェクトの特徴:

・個人発明家によるアントレプレナーモデル

・特許をキーリソースとして活用

・クラウドファンディング(CF)で資金調達

この方向性で事業計画をまとめて、簡単な自己紹介なども織り交ぜつつ資料を作成しました。自己紹介パートでは年表を使った簡単な経歴などを見せて、自分に中学不登校→ひきこもり→ニートという過去があることや、そうした生活の中で「指カレンダー」という民間伝承をもとに暦計算に関するアルゴリズムを発見したこと、そしてついには積み上げ式万年カレンダー(カレンダータワー)の発明に至ったことなど、この場所でもお話ししてきたような経緯についてさらっと述べるつもりでした。少々カミングアウトするような気持ちもあるのですが、避けては通れないことなので・・・。

審査会に挑む

そんなこんなで審査会当日。会場近くの待合所で待機していると、自分の順番になりました。広い会議室に呼ばれて入ると、目の前にはちゃんとした大人がいっぱい・・・。予想以上の大画面にスライドを映す段取りのようです。手にはレーザーポインタのようなものも渡されました。プレゼンの準備や練習にもつきあってくださったS、N両氏も参加していることが安心要素ではあるものの、やはり緊張しました。机の上に置いた試作品も心なしか小さく見え、審査員方にもまったくインパクトを与えていない気がします。

それでもなんとか持ち時間の発表を終えると、次は質問タイムです。質問では弱点であるお金に関する問題を突かれました。事業計画に付随するものとして1~3年度の収支予想を提出していたのですが、見る人が見れば現実味がないもの、あるいは説得力に欠けていたようで訝(いぶか)しがられたようです。また、なぜ空中戦ばっかりで地上戦がないのかなんてことも言われました。この言葉は当時の自分にないものを言い当てられたようで結構刺さりました。

・・・後日。S氏よりメールで審査合格のお知らせがありました。

(次回へ続く)

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