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島崎友莉亜を好きになった話

「推しは化学反応」と最近思うことが多いです。どういうことかというと、少なくとも自分の場合は、「推しを決める」、「推しを見つけに行く」ということより、「この子を見ていたらいつの間にか推してしまっていた」という感覚の方が近いのではないだろうか、とか、そういうことをふいに考えたりします。まあ、そんなことを考えてもいいことがあるわけでもない気もしますが。

とにかくこのブログで話したいのは今年できた推しなんですが、実を言うと、今年に入って僕はあまり推しを増やしたくなかったんです。過去のブログで紹介した通り、B.O.L.T、CROWN POP、ばってん少女隊という、スターダストプラネットに所属する3組のアイドルグループを中心にアイドルオタクをしていたわけですが、その少し前まで熱心に追っていたグループがもう一つあったんですよ。

分かる人にはすぐ分かるとはいえ、この文脈で名前を出すのはなんか嫌なのであえてしませんが、そのグループでの推しが去年の12月に卒業しました。僕の日本に行ったときにできた推しで、唯一リアルで特典会に行って写真を撮ったことがあるアイドルなので、いろんな意味で自分には特別な存在になった子です。今は女優の道で頑張っていて、卒業した経緯が平和的で、今もその子もそのグループも応援していますが、やはりというか、未練みたいなものがあったんですね。

どんな形の未練かというと、特に去年の後半では、「もっと見てあげれば良かったのでは?」、「本当にできるだけの応援はできていたのか?」というような気持ちの中に、「実は他のアイドルを見ていたせいでこの子を見る時間が犠牲になったなかったのか」なんてのがありました。あくまでも自分の気持ちの問題ではあった(ある)けれど、そんなことがあって、その頃は色々いいこともあったんですが、複雑なところもありました。

そんな話をするためにこのブログを書いているつもりではなかったけど、なんだか書いたら消せる気がしないので残します。(笑)

今年の1月にはNew Year Premium Party(以下NPP)というイベントにクラポ(CROWN POPの愛称)とB.O.L.Tが両方、しかも連続で出演していて、しかも配信で見られるというのでその日はリアルタイムで見ました。その日のトップバッターがアップアップガールズ(2)(以下、アプガ2)でした。実は過去に一回だけ、2019年の10月ぐらいにライブスタイルダンジョンというイベントで、アプガ2を見たことがありました。曲が楽しい感じでなんとなく好印象が残ったのでNPPではせっかくだから見てみようと思い、ステージを見てました。

ライブスタイルダンジョンのとき印象に残ったのはかじぃ(鍛治島彩)の鼻リコーダー(もはやアプガ2の名物)と自身がスタダのオタクと言っていたまーちゃん(吉川茉優)だったのですが、このNPPのステージで気になったのは名前を知らなかった、背の小さいツインテールの子でした。とにかく踊る姿が可愛くて、ついツイッターに「アプガ2のツインテの子かわいい」というだけのツイートを出してしまいました。その数時間後ぐらいに本人からの「いいね」がつきました。

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こんなツイートでも見つけてくれる子だな、名前も知らなかったからありがたいな、などと思ってフォローしてみました。数日後SHOWROOM(以下SR)で配信しているとツイートしていて、とにかく暇だったときなので見に行ってみました。その配信が良かったから次に配信したときも見に行きました。気づいたら「今日もゆりゆりは配信してくれるかな?」と毎日楽しみになってきました。

ちなみに名前は「島崎友莉亜」で公式のあだ名は「しまちゃん」なんですがSR配信の部屋の名称が「ゆりゆりルーム」だったり、一人称が「ゆり」だったりそういう影響で僕は基本「ゆりゆり」と呼んでいます。

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ゆりゆりのSRの何がそんなに良いのか言葉にするのはすごく難しいーーというか、アイドルの個人配信の良さを語るのは基本的に難しいと思いますーーけど何か一つあげるとしたら雰囲気がとても好き。自分のペースで話したり、たまに面白ネタを仕込んできたり、たまに突然歌い出したり、たまに普通に作業しながらのときもあったり、その中で感じれる島崎友莉亜の雰囲気がとても好きなんです。

そのように配信を通っていて好きになっていっていたのですが、上記のように推し増しへの警戒心もあったんです。そして今まで僕は基本的にスターダスト系のオタクで、他のアイドルを見ないわけではないですが、他の事務所について色々知らないところも多いですし、そのファンには知り合いも少ないなどと、なんというか推すことに抵抗があったんですね。なので次に取った行動は「推さない理由を探す」ことでした。

事務所に関してはどこも深く掘ればキリがないと思うけど、軽く探す感じだと嫌いなタイプではなく、自分が特に嫌いなことは多分しない、というレベルで把握したら掘るのやめました。それより本人とグループを調べましょう。

アプガ2はアップアップガールズ(仮)の妹グループとして2017年に結成されて、2018年と2019年の2回に新メンバーを追加しています。ゆりゆりはその2019年のときに入った3期生です。3期メンバーが入って少しあとからアプガ2は今の8人体制を続いています。

アプガ2のメンバー全体の印象を一言で表せば「個性的」。アイドルグループなら大体個性豊かと言われることが多いかと思いますが、アプガ2はその中でも個性的に見えます。サイコパスゲーマーのあみちゃん、ギャルキャラのにーなちゃん、鼻リコーダーのかじぃ……むしろみんながこんなに違うのによくグループが成立するんだと感心するほどです。

楽曲に関しては幅の広いグループで、つんく♂さんプロデュースのカッコいい曲もあれば全力にかわいい曲もあって、全てを通して「楽しい!」と思う曲が多かったです。クラポから馴染みと信頼があるNOBEさんも作詞で参加することもあって嬉しい、というか「スターティングオーバー」がブッ刺さりました。

そんなこんなでグループを調べても「推さない理由」は見つからなかったので本人を調べることにしました。実はゆりゆり、2016年から2018年の間はAISというアイドルグループのメンバーでした。そのグループが解散したあとからアプガ2に加入したわけです。そしてAISに入る前は35回もオーディションに落ちているとか、そういうところには普段のゆる〜い雰囲気とは少し違う意思の強さを感じますね。ちなみにそのグループのサイトやYouTubeはまだあるので色々見れるし、ゆりゆりが書いた500を超えるブログも読めます。

「ブログも読んでみよう」と思って探しに行ったら、たまにすごいブログを書く子だと判明しました。今でもまだそんなに多くは読んでいるわけではないですが、ゆりゆりらしく可愛い言い方の中に強くグッとくる言葉が出てきたり、ゆりゆりのアイドルへの信念みたいなものを感じられたりして、とにかくすごいです。うまくブログをnoteの中で紹介できるか分からないけど、とりあえずやってみますね。

最初に読んだのがこちらです。今でも一番最近書かれたブログです。「上へ、未来へ!」という題名がアップアップガールズの3組のコラボ曲(?)のタイトルから来ているのを知ったのはまた数ヶ月後のことなんですが、このブログではアップアップガールズ(仮)という、アプガ2の先輩グループの大きな変動を受けたゆりゆりの、受け取り方というか反応を話しています。

部分的に引用してもインパクトは半減するかと思うけど、「周りの景色は毎日じわじわと変わっていくけれど、ゆりがゆりであるために勝ち続けなきゃいけないんだ🌟」とか「ゆりにだって野心はあるんだよ🔥」とか「ほんと、ゆりにはアイドルしかないからね。でっかくならなきゃいけないんだよ!」とか。読んでいて、この子、めちゃくちゃカッコいいな、でっかくなってほしいな、と素直に思いました。

もう一つどうしても紹介したいのがAIS解散直前、AISの最後のブログ。ぶっちゃけ、泣ける話ですが、ゆりゆりの良さが詰まっているすごいブログです。あ、一つ文脈としてゆりゆりの一番最初のAISブログでは「『AIS』はゆりあの『希望』です!『AIS』は皆さんの『希望』になりたいです!!!」と書いています。これはグループで使ってた言葉なのかは僕には分からないですが……

ブログの前半ではラストライブの話、アイドルでいられた期間が終わるのを悲しむ言葉が出てくるけど後半に出てくる、多分ステージでの挨拶と同じ言葉かな?かなりすごいことが書かれてます。「AISはゆりあの希望でした!ゆりあはみなさんの希望になれましたか?時間はかかるかもしれないけど、ゆりあはまたみなさんに見つけてもらえるところに行けるように頑張ります。もしも良かったら、また見つけてください!今のゆりあの希望はみなさんです!!」

最後の「p.s. また笑顔で会えるといいな」も素晴らしくないですか?これを書いたとき不安でいっぱいなはずだと思うけどこれだけ言えるのはすごいと思ったし、何より9ヶ月後にまた「見つけてもらえる場所」に行けたのもすごいです!なんだこの物語性!続きが気になっちゃうじゃないですか!

これは余談ですが、一つのSRでゆりゆりは「主人公になりたい」みたいな話をしました。多分表現は微妙に違ったのかなと思うし再びその話が出たこともないですが、個人的にゆりゆりはすごく主人公らしい人だと思っています。こういう展開を通ってきたのも主人公らしいな、とか思います。

話を戻すと、結局推さない理由を見つけるどころか、調べれば調べるほど好きになっちゃったので3月あたりから素直にゆりゆり推しだと公言しちゃってます。まだまだ新規で分からないことも多いですし、普通にオーストラリアにいるから難しいことも色々あるし、まだまだアプガ2ファンには知り合いが少ないのだけど、これからのゆりゆりのストーリーを見届けたいです!

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