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映画感想 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(ネタバレあり)

先日、「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(以下「本作」)」を観に行きました。
自分からネタバレするのは避けようと思い、感想を書くのをちょっと待っていましたが、「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP(以下「RTTT」)」がYouTubeで再配信が始まったり、3回目まで劇場に行ったことで感想語りたい欲が再燃したので書いていこうかなと思います。
タイトルにもあるとおり、本作のネタバレを含みますので御注意ください。
また、劇場再編集版のRTTTの感想も書いていますので、よければそちらもあわせてどうぞ。


はじめに

一言感想

面白かったです!

注意事項という名の言い訳

筆者はアプリ版はプレイしていますが、競馬に詳しくなく、テレビアニメ版、コミカライズ版等には全く触れていない状態で観に行っています。

ネタバレ観る前に本編観て

見出しのとおりです。
まだ観てないけど……という人は、とにかく劇場に行ってください。
そもそもまだ観てない人がこの感想読むとは思えませんが

お話の感想のような

全編通して

全編通して、すごく構成が上手だなと思いました。
劇中最後のレースとしてジャパンカップを設定し、そこに至るまでのジャングルポケット(以下「ポッケ」)の道程がしっかりと描かれていたと思います。
RTTTといい、「ウマ娘」が萌えを回避する層に受けずに足引っ張ってるんじゃないかってくらいガチスポーツアニメしていますね……
ウマ娘に詳しくない人たちに対して、「はじめましてウマ娘です!こんな感じの作品です!」と自己紹介するのにうってつけな作品ですし、ウマ娘やっている人や、やってなくても競馬好きな人にも刺さるような出来の作品だと思います。

ホープフルステークスまで

気まぐれでトゥインクル・シリーズを観戦しにきたポッケが、盛大なフラグを建てた直後にフジキセキ先輩の走りに魅せられ、自身もトゥインクル・シリーズに挑むことを決めます。
ここでこの後もずっと出てくる「最強」という単語や、ポッケのアクセサリーに焦点が当たる描写があり、今後の展開を期待させてくれます。
アプリ版でいうところのメイクデビューや、ホープフルステークス前の各レースがOPと共に流されていたのが印象的です。
尺の都合、と言われればそれまでですが、ドラマを作りやすいであろうデビュー戦や初の重賞レースであっても、ポッケにとっては大した壁ではないということを示しているのかなと思いました。
フリースタイルとはいえ、レース慣れ(そんな描写はないですが)していたのかもしれませんね。
それだけに、ホープフルステークスでの敗北がポッケの闘志に火をつけることとなります。
また、本作のラスボスであるテイエムオペラオーが出走する有馬記念が描かれ、世紀末覇王として覚醒した彼女をはじめ、ナリタトップロード、メイショウドトウといったRTTT組が描かれています。

日本ダービー前まで

ポッケがアグネスタキオン(以下「タキオン」)に宣戦布告するシーンでは、タキオンとポッケの見えているものが違うせいで、話が微妙に噛み合っていないのが何とも言えませんね。
皐月賞前にフジキセキ先輩が「日本ダービーに勝つ」という夢をポッケに託すシーン、フジキセキ先輩が影の中にいるのが不穏でした。実際にはフジキセキ先輩ではなくポッケに影を落とすこととなるんですが……
皐月賞でのタキオンの走りからの事実上の引退は、マンハッタンカフェの育成シナリオやっていたのでわかっていましたし、脚部不安を抱えているのは初見の視聴者でもわかるような描写が入ります。しかしながら、登場人物たちからすればそんなのわかるわけないので、タキオンの残光がそれぞれに影響を与えることとなります。
ポッケは、アプリ版風に言うのであれば、「最強を目指す」という育成シナリオ中の目標「アグネスタキオンに先着する」という目標が達成できなくなった状態になり、モチベーションの維持、闘志のぶつけ方がわからなくなります。
トレーナーの言葉でフジキセキ先輩との約束を思い出し、日本ダービー前になんとか持ち直すことができました。
無事に日本ダービーの前哨レースを勝ち切っていたり、調子を上げている様子が描かれます。(追記:共同通信杯のことを書いたつもりでしたが、これは皐月賞前の話なので勘違いでした)

日本ダービーから菊花賞後まで

日本ダービーの入場前のダンツフレームとの会話、ダンツフレームはタキオンの「勝ち負けは大して重要じゃない」っていう言葉の真意を測りかねていますが、それはそれとして、くらいの受け取りが出来ています。
また、観戦しているマンハッタンカフェは、タキオンが「あの子」追い付きそうになったことについては不満げであったり、ちょっと含みのある態度をとります。実際は、「あの子」に追い付きそうになったのが自身ではなく、「他の誰か」であったことが不満であるだけで、「アグネスタキオンが追い付きそうになった」ことに対しての不満というよりは、諸々込みの不快感という感じに見えました。それはそれとして、あの子に追い付きそうになったタキオンがレースから降りたことは不満げですが。
ポッケはトレーナーとの会話のおかげで、タキオンが見せた走りの意味を多少は客観視でき、自身の全力を出し切ってダンツフレームに競り勝つことができました。できてしまいました。
負けたダンツフレームが、目の前のポッケの走りを涙ながらに称賛出来ているのに対し、勝ったポッケは、タキオンの喪失という事実、自身が彼女に勝てていないという現実を認めているゆえに囚われ、目の前にあるもの、目の前の相手を見ず、消化不良の思いを振り払うように雄たけびを上げるという対比が描かれます。
夏合宿中、マンハッタンカフェがトレーニングに合流してきたことで、「1人」足りないことに意識が向いてしまい、なんとなく不完全燃焼な感じで合宿が進んでいきます。
さらに、周りにダービーウマ娘と持て囃される中で、世間がタキオンのことをもう気にも留めていないこと、自身がそのタキオンに負けていること、その負けた時の幻影が自身の前を走っていること(追い付けていないこと)を自覚します。
夏祭りのシーンで、フジキセキ先輩からダービーについての感謝を言われたことがとどめとなり、「日本ダービーに勝つ」という託された夢(=最後の支え)を達成した(=失った)ことで完全に自分を見失ってしまいます。
お気に入りのアクセサリーを落としたり、菊花賞すらダイジェストで負けを流されるくらいの時系列のシャッフルが挟まれたりと、完全に自分を見失うポッケが描かれます。ダンツフレームとマンハッタンカフェは影響こそ受けていますが、ポッケ程深刻な様子はないというか、それを正しく闘志に変えられているのが対照的ですね。

菊花賞後からジャパンカップ前まで

お気に入りのアクセサリーを置き忘れていくほどに追い込まれているポッケ、これを見かねたフジキセキ先輩が、自分の抱えているものをポッケに吐き出すことで、ポッケの抱えているものを吐き出させるシーンが描かれます。ダービーの夢を託すシーンと対比となり、今度はフジキセキ先輩が光の側にいるのが印象的です。
視聴者としては、自分で立ち直るのを期待していたのかもしれませんが、フジキセキ先輩やトレーナーももうちょっと早めに行動できなかったんですかねという事後孔明感ある思いと、とはいえなんて声かけるよ、どう接してやるよ、という思いが混じった感情となりました。
早朝の並走では、自身の走りを見せることで、ポッケに自分が走る意味を思い出させます。トレーナーが言っていた、走りにはウマ娘の人となりが出るということを体現していますね。それはそれとして、アプリ版ままの勝負服のフジキセキ先輩にひっくり返りそうになりましたし、せっかくの話がなかなか入ってきませんでした。
タキオンに伴走を頼むシーンでは、自分がタキオンの走りに囚われていたことを告白しつつも、伴走を断られた後にタキオンに突っかかることなくあっさり引くシーンが描かれます。
ここでは、ポッケが無意識のうちにタキオンをもう眼中に入れていない(=もう幻影には囚われていない、世間と同じくタキオンを過去の物に出来つつある)ということが示されているのかなと思いました。
ポッケは、タキオンにおいて行かれた、彼女の幻影が頭から離れない、みたいなことを言っていましたが、ここでは逆に無意識のうちにタキオンをおいて行っています。あえて悪く言い換えると、お前はもう突っかかる価値もない、ライバルだとも、越えるべき壁とも思っていない、と。
いうなれば、「走れないDホイーラーにターンは回って来ない」ということでしょうか。

ジャパンカップからラストまで

最強を目指すにあたり、現役最強のテイエムオペラオーを倒すこと、世界から集まる猛者を倒すことを目指してジャパンカップに出走します。
始めて戦うシニア級の先輩たちを前に、周りのレベルの高さや、意志の強さを感じて後ろ向きになりそうになりながらも、「自分自身が自分を最強だと思わなければ最強にはなれない」と自身を鼓舞し、ネガティブな自身の幻影を自分の信じる最強の輝きで打ち壊し、観戦に来ていたタキオンに今度は逆に見せつける走りをします。
タキオンは、自身の中に眠る「走りたい」という本能に突き動かされ、自身の目的を自分自身で達成したいという目を背けていた欲求に従うことを決意します。また、観戦中のダンツフレーム、マンハッタンカフェ達にも走りたいと思わせるなど、フジキセキ先輩がやったように他のウマ娘たちに影響を与えるという、先代からの引継ぎのようなことも成し遂げます。
勝利後の雄たけびは、日本ダービー後のものと対比になっており、今度こそ心からの勝利の雄たけびを上げられています。
そして時は流れ(?)、無事に復帰したタキオンを交えた4人でレースに出ようとする描写で締めくくられます。
史実では引退しているので、具体的なレース名は伏せられていますが、勝負服は来ているのでGⅠレースということなんでしょうか。
ここから先は俺達が作り出す未来!走り続けようぜみんな、人生と言う名の、ライディングデュエルを!会社的な意味でセンシティブな表現ですが……というラストでよかったです。
ライブについてはRTTT以上に唐突な流れなのでよくわかりません。
RTTTは菊花賞後のライブであること、アンコールにクラシック取った3人でやるというのが想像できますが、本作では「私(オレ)のライブに来てくれて」と言っているので、レース後のものではなさそうかなということしかわからないですね。

キャラクターについて

ジャングルポケット

負けん気が強い性格なのが仇となり、皐月賞のタキオンの走りに脳を焼かれ、「あの走りに勝てていない」に囚われ、それを振り払えずに苦悩する様子が描かれます。
RTTTのナリタトップロードを観ていた時の自分と異なり、自分がトレーナーだったらどうやって声をかけてあげるといいんだろう、という視点で物語を追ってしまいましたアドバイス厨おじさんと化そうとしているのかな……
多分、ガチでスポーツやっていた人は共感するタイプで、そうでない人は応援するようなタイプの子なのかも?
舎弟がいたり、尊敬する先輩に甘えたりと、どことなくヤンキー感がありつつも、憎めないキャラクター造形なのがいいですね。

アグネスタキオン

ある意味本作のラスボス。
皐月賞後にレースに出なくなるのは、マンハッタンカフェの育成シナリオで知っていたので、特にその点について驚くことはなかったですね。
自分がポッケのトレーナーだったらどんな言葉をかけるか、と思ったのは、(確か)マンハッタンカフェの育成シナリオで語られた、彼女がレースに出なくなった理由を知っていたからかもしれません。
この辺りは、初見の人がどういう感想を持つのか気になりますね。
明言はされていませんが、作中で足にガラスみたいにひびが入って割れる描写があったので、初見でもなんとなく察せられそうですが。
ポッケ達の走りを観て、本能的な走りたいという欲求に動かされ、レースに復帰するというif展開に落ち着きましたね。
RTTTのアドマイヤベガと同じく、現実で引退しちゃった以上、どういったレースに出るのかはぼかされています。下手にレースに出しづらいですし。
多分アプリ版のトレーナーに当たる人がいないから、本作ではこういう動きしたのかなと思ったり。

ダンツフレーム

本作のプリティ要素。
この子いなかったら本当にプリティ要素が足りなくてタイトル詐欺になるところでしたね……
競技者としての「勝ちたい」という欲求は見えるんですが、「なぜ勝ちたいのか」が見えてこないというのが絶妙なバランスですね。抱えるものがあれば強いというわけでもないですが。
メインを務めるポッケ(最強を目指す過程としての勝利)もタキオン(実験の結果としての勝利)もマンハッタンカフェ(あの子に追いつこうとした結果の勝利)も、勝ちは単なる結果や過程であって、(極端なことを言うと)勝つことが目的ではありません。したがって、「勝つこと」が目的になっているダンツフレームが、この3人に先着を許してしまっているのかなとメタ的に思ったり。
それはそれとして可愛いですよねこの子……

マンハッタンカフェ

見えてはいけないものが見えている人枠。
タキオンを見下すようなにらみつけ方してるシーンとか好きです。
ホープフルステークス後、ポッケと共にいきなりやってきたダンツフレームにコーヒーを出すシーンはいい人過ぎて笑いました。
夏合宿以降、体調が戻ってから見せる意志の強さに引き込まれます。
尺の都合でしょうが、菊花賞ももうちょっと描いてほしかった……

フジキセキ

いけない先輩(誉め言葉)枠。
ポッケの脳を焼き、ついでに視聴者の脳も焼き、ポッケに呪いじみた夢を託し、ポッケの呪いを解いた人。

タナベトレーナ

今作のヒロイン枠。

その他の人たち

RTTT組は出番が短いながらも存在感がありましたねアドマイヤベガからは目をそらしつつ
中々勝てていない前作主人公のナリタトップロード先輩にちょっと涙が……
テイエムオペラオーは、直接の会話はないもののパッと光って華麗に去っていきました。
黄金世代キングヘイローにも若干涙が……(でも膝をついていないところ好き)

その他

すごいアニメだった

お話とかキャラクターがよかったというのは書いたとおりなんですけど、音響とか作画とか、そういった部分もよかったと思います。
最近あんまりアニメを観なくなってしまっていたんですけど、やっぱアニメっていいなぁて思えるような作品でした。

細かいけど好きなポイント

劇中の重要なレースには、コース上空からレース名とレース条件がデカデカと表示してくれるのよかったです。
競馬とか詳しくない人でも、「なんかよくわからんけど重要なレースなんだな」というのが一発で伝わりますね。

ポッケのいう最強の定義

ポッケの言う最強の定義がよくわからないので、劇中の「オレは最強じゃねぇ」について、「言わんとすることはわかるんだけど……」という感じでした。個人的には、最強になるって宣言する前に、フジキセキ先輩の走りをみて「あんな風に走りたい」と言っていたことから、「フジキセキ先輩のように走りたい。ああやって走れるのは強いウマ娘だけだ。だからああやって走って勝てる強いウマ娘(≒最強)になりたい」ということなのかなと理解しています。

ジャングルポケットの育成シナリオについて(ほぼおまけ)

この記事を書き始めてから書き上げるまでの間に、育成ウマ娘としてのジャングルポケットが実装されましたね。
映画の内容を踏まえているのかはわかりませんが、「一瞬…!!だけど…閃光のように…!!!まぶしく燃えて生き抜いてやる!!!」って感じがよかったです。
映画の内容もこんな感じでしたが、育成シナリオだとそれぞれの内面がきちんと掘り下げられたり、志半ばで去るウマ娘たちから思いが継承されたりと、映画観てて思った「ここでちゃんと気が付いていれば」、「ここで行動を起こしていれば」が回収されていました。
映画の方は、なんだかんだ10代半ばの子どもにそこまで察するのを求めるのは酷だろという感じですが(だからこそ、自分の思いをちゃんと言いなさいとも思うんですけどね特にタキオンとポッケ)。

追記

入場者特典「また星は巡る AFTER "ROAD TO THE TOP"」について(書き忘れ)

仕事と体調不良で出遅れましたが、1回目の視聴時に入場者特典が残っていたので、何とか入手しています田舎でよかった……
1回目読んだとき、泣いちゃってちゃんと読めなかったので、すぐに読み直したんですけど、さらに泣きました。
できればいろんな人に読んでもらいたいんですけど、現状読む手段がないっぽいのがなんとも言えませんね。
映画の公式サイトで公開されたりするんでしょうか。

夏合宿のときの「お友たち」について

夜にダンツフレームとマンハッタンカフェがランニングしているシーン、ダンツフレームが「お友だち」に気が付いているような描写だったように思えました。完全に見えているというよりは、影の形が見えたとか、何かの存在を感じたというような様子に見えましたが。
街灯があるとはいえ、暗闇で見えるのは怖そうですね……

追記その2

4回目観に行きました

これまでは、「うおおおおお!」「すげー!」みたいな興奮とか熱が勝っていましたが、間隔があいて冷静に観られたのか、今回は結構泣きました。
日本ダービー後の泣いているダンツフレームにもらい泣きしましたし、ジャパンカップの勝利で泣きましたし、全編通じてフジキセキ先輩のちょっと諦めの混じった困ったような笑顔にも泣きました。

日本ダービー後のポッケについて

上の感想で、「もうちょっと周りもなんとかしてあげられなかったのか」的なことを書きました。
あらためて観てみると、(結果としてとどめを刺す形になっていますが、)フジキセキ先輩は夏祭りのシーンでポッケが抱えているものをなんとなく察して、ダービーのお礼を言っていますし、ルー、シマ、メイは明言こそされていませんが、ポッケに変わらず接したり、ゲーセンやファミレス(息抜き?)に誘ったりしていますし、ジャパンカップ前の練習で、マンハッタンカフェが「調子戻ったみたい」と言っていたので、周りもそれなりに気にかけたりしてはいたんだろうなと思いました。
ただ、菊花賞後の対話のシーンでポッケが言っていたように、「誰に何と言われようと」自分が自身を信じられないという状態だったので、周りが何を言ってもあんまり効果がなかったのかなとか、なんなら逆効果だったのかなとか。
「お前ら(=世間)さんざんタキオン、タキオン、言っていたくせにダービー獲ったとたんにこれか」「その忘れられたタキオンに勝てていないオレはなんなんだ」といった感じでしょうか。
なので、フジキセキ先輩がやったみたいに行動で示す必要があったんですね。
皐月賞後のきちんと言葉で伝えずに拗れたポッケとタキオンのやりとりと、菊花賞後の言葉で伝わらなかったから行動で示したポッケとフジキセキ先輩のやりとりと、ジャパンカップ前後の言葉でも行動でも示したポッケとタキオンのやりとりとが、それぞれつながっているのかなぁとか思ったりしました。

併走シーンのフジキセキ先輩の思い

自身が故障で引退したとはいえ、ポッケのダービーでの走りを目にし、また走りたいと思ったわけなので、タキオンだって同じことを思っているんじゃないか、という推測をしていたりしたのかなと思いました。
もちろんメインは、ポッケ自身に走る意味を思い出してもらうことだと思うんですが、ポッケが自分にそう思わせてくれたように、ポッケ自身の走りで、タキオンをレースの舞台に引きずり出して、そこでまた勝負しよう、という思いもあったんじゃないですかね。

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