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11/11 文フリ出店日記

とうとう文フリ当日。昨日の夜は、まるで遠足の前日のようでそわそわしてなかなか寝付けなかった。前日に準備したものをもう一度確認して9時前に家を出る。それなのに、電車に乗る頃になってガムテープを入れ忘れたこと思い出す。初手から躓いているけれど大丈夫だろうか。
平和島で降りて、バスに乗って東京流通センターへ。車窓を眺めていると、5月の文フリでありさちゃんと一緒に歩いた道を見かける。まさか半年後、自分が出店する側になっているとは想像すらしていなかったよね。
会場前でありさちゃんと落ち合い、とうとう設営準備。そのほとんどを任せてしまった。ありがとうと申し訳ないの気持ち。入場開始前に腹ごしらえをしなければとローソンへお昼を買いに行ったのに、まさかの財布を忘れて逆戻り。まわりのブースも見に行きたかったのにすっかり時間をロスしてしまった。
11時50分、予定よりすこしはやめに来場者が会場入りしとうとう文学フリマ東京37がスタート。

早々にいくつか先のブースに列ができ始めて驚く。わたしたちもなんとかブースに立ち寄ってほしいと思うけれど、これまで逆の立場だったときの出店者さんとの微妙な距離感を思うとどう振る舞えばいいのかわからない。とりあえず目が合ったひとたちへ挨拶するばかり。しばらくして、女性がひとり真っ直ぐブースへ向かって歩いてきた。これは……と思っていたら、なんと、ご購入いただけた。記念すべき第一号です。事前にチェックしてくださったらしい、飛び上がりそうなくらい嬉しかった。この喜びは、ありがとうございます、の言葉では足りないくらいだった。
まだ会場も混みあっていなかったので、今のうちかもしれない……!とお目当ての本を取り急ぎ買いに行く。堀さんのブースでは、しどろもどろになりながらも手紙をお渡しすることができた。ありさちゃん分も買いに、と再びブースを訪問して厚かましくもふたりのフリーペーパーもお渡しした。再びブースへ戻り、立ち寄って見本誌やコメント入りの仮製本を立ち読みしてくれる方がちらほら。フリーペーパーを受け取ってくれたり、SNSをフォローしたいと言ってくれる方もいた。

そのなかで……ぼんやりあたりを見回していたら、ふと知ったお顔が見えて、なんとYさんだった。まさかWS参加者の方が来てくださるとは思ってもおらず、驚きと興奮で思わずでかめの声で「あぁっ!」と叫んでしまった。隣にいたありさちゃんも驚いていた。あの場で知り合いに会えたときの安心感と嬉しさといったら言葉にならない。実際、そこからしばらく語彙をどこかに置いてきてしまったかのように「嬉しいです……ほんとうに嬉しい」としか言えていなかった。変なテンションで接してしまった。日記に何度も登場していたありさちゃんとも初対面、一方的に知られている状況を作ってしまってありさちゃんには申し訳なさもあったけれど、「芸能人になったみたい!」と面白がってくれていたのですこし安心。日記本についていろいろ聞いてくださったり、ふたりの写真も撮ってもらう。Yさんはこのあと静岡方面へ行かれるらしく、旅行前に足を運んでいただいてほんとうに嬉しい限りでした。

撮ってもらった写真。
お揃いのスウェットを合わせて気合い十分。


その後、ありさちゃん不在のタイミングで海辺さんが来てくれた。会ったのは2回くらいだし、そこから半年以上経っていて覚えられているかもわからないのに、誰に知ってほしいか考えたときにふと思い浮かんだひと。勢いに任せて「日記本を作ったので来てほしいです」と連絡してしまったひと。ほんとうに来てくれて、純粋に嬉しかった。当時どんなふうにお話していたかも思い出せないまま、知り合いに話しかけるのと接客との間の中途半端な接し方をしてしまった。聞きたいことは山ほどあるのになかなか言葉が出てこず、ずっとふわふわした感覚。また連絡を取り合えたら嬉しい。
その後はすこしブースを回っていくつか本を買った。出店者マークを付けていたので、何人かの方が「ブース行きますね」と返してくれた。作り手が交わる瞬間、同志のように心強い。ほかを回っているうちにえみが来てくれていたようで、けっこうな時間待たせてしまったみたいだった。もうすこし奥まで行こうか迷っていたところだったので戻ってきてよかった。遠くまで来てくれてありがとう。個人的にえみが読んでくれたときどんな感想を持ってくれるのかどきどきしているよ。ほんとうはフリーペーパーも渡したかったけれど在庫が切れちゃった。ほかのブースはあまり見ないまま帰ったらしい。

今回の戦利品。なかなか時間もなくて回りきれなかったのが
すこしだけ心残り。

15時から一時間ほどひとりで店番。なんとなく接客の仕方もコツを掴んできて、予想していたよりずっとたくさんのひとに興味を持ってもらえた。デザインが素敵だと、シールを買ったあと再びブースに戻ってきて本も購入してくださったひと。見本誌を見て気になって、とブースに来てくれたひと。お互いコメントを書き込んだ仮製本に興味を持ってくださったひと。ありさちゃんのご友人や、元同期の方も来てくれた。みんないいひとばかり。なかには、WS参加者のMさんのご友人もいらっしゃった。まさか紹介してくださっていたとは……!思いがけず嬉しい。もうあとすこしで終わり……というとき、気を抜いてチョコをつまんでいたとき、なんとRさんが来てくださった……!驚きすぎて立った瞬間椅子から鞄が滑り落ちた。変なテンション本日3回目。今日は嬉しい感情の限界突破です。終盤に差し掛かってへろへろだったけれど一気に元気が出た。Rさんとも来週の山のことを話した。「また来週楽しみにしています!」といえる幸せ。17時、無事に文学フリマ東京37が終了。お疲れさまでした。想像以上に疲れていたようで重い体を引きずって撤収作業をして会場を後にする。とりあえずお腹が空いた……と5月の文フリ後と同じジョナサンで軽い打ち上げをする。がっつりごはんも食べたのに、また栗パフェも頼んでしまった。今後に向けての話はまた明日にしようと言っていたのに、結局後半はそんな話をしていた。帰りの電車でも、さっそく日記祭に向けての作業。

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