「答案構成のみ」を行う演習とは

初めましての方はどうも、calcと申します。

最近ロースクール受験生のフォロワーが増えていることもあり、近々趣味noteを投稿する予定なのでその免罪符として、法律学習で気になったことを書いてみようと思いました。

今回は短いコラム的な読み物です。


問題の所在


この見出し演習書の解説みたいでかっこいいですね。

というのは置いておいて、受験生の皆さんは演習書や予備校問題集の使い方について、先輩方あるいは情報発信者の方から「全問起案はしない」「慣れたら答案構成のみ行う」みたいな話を聞いたことはありませんか?

今回はこの一例を紹介しようと思います。


具体的な検討

1. 問題提起
(1) 論証
(2) あてはめ
(3) 結論

典型的な三段論法で書く場合、大雑把にはこんな感じじゃないでしょうか。


問題提起

めちゃくちゃ重要なため丁寧に書く。
論証丸暗記の人(※決して悪い意味ではない)が実際に答案を書くときにパッと思い浮かばずに時間を奪われるのはココ。簡易答案構成はこれを整理しておくことが目的といっても過言ではない。


論証

基本的にはキーワードだけを書く。赤ペンで書いておくと見直しに使える。


あてはめ

当たり前すぎることは書かない。論証とセットになっていたり、判例の射程を検討する必要がある場合のみ書く。


結論

短く。自分でわかるなら○×でもいいと思う。


発展問題


例えば刑法でも同様の発想で簡易的な答案構成ができます。要件と定義及び論点キーワードは≠論証として赤ペンで書き、あてはめは事実の「評価」部分を中心に書くといった感じです。問題にならない故意・因果関係は「故意○」のようにすれば時間短縮になります。

条文操作や論証の順序が複雑な問題(ex.民法の危険負担 会社法の設立中の発起人の行為、仮想払込み)の答案構成も整理しておくと第2の論証集になります。


補足


ロースクール受験生時代は足切り回避のためにとにかく範囲を広げて勉強していたので、数周以降の事例演習教材や重問は本稿のように簡易的な答案構成で済ませ、論証暗記は別途行っていました。

ロースクールでも授業で事例問題を解くのですが、答案を書くというよりは各論点をレジュメで検討していくスタイルが多いので、このような答案構成をまとめておくと復習がしやすく、授業内容メインで出題される中間試験にも対応しやすいと思っています。大して時間もかかりません。


次に投稿するnoteは受験生に毒な可能性があるので、フォロワーさんには先に謝っておきます。では。


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