アニメの世界の入り口
1.『カードキャプターさくら』
テレビが私の大親友
『カードキャプターさくら』に出会わなければ、私はいまごろアニメを見ていない世界線の私だろう。
このアニメを見始めたのは小学3年生の頃だと思う。
当時、私の家は小学校から3km弱くらい離れたところに位置し、子どもの足では片道40〜50分を要した。
そのため「一度家に帰ってから友達の家に遊びに行く。17:00には自宅に帰る」という小学校の縛りをバカ正直に守ろうと思えば、友達と遊ぶなどほぼ不可能だった。
だからこそ、私の放課後の日課は家に帰ってテレビの前に座ることになった。
一寸先はアニメ沼
察しのいい人は、なぜ当時の私が『カードキャプターさくら』を見ているかという点に疑問を抱くだろう。このアニメが放送されていたのは私が生まれる前のことである。
ではなぜサブスクも流行っていない時代に私がこのアニメを見ていたのか。アニマックスとキッズステーションというアニメ専門の契約チャンネルを結んでいたからに他ならない。
アニメを見る環境は十分に整っていた。
結局、推し語り。
『カードキャプターさくら』は主人公:木之本桜が世界に災いをもたらすクロウカードを回収する物語である。所謂魔法少女モノに分類されるのだが、普通の魔法少女モノと違うのは、変身できないことである。なんと、毎回コスチュームは親友の知世ちゃんが手作りしている。ここ、とても良い。
そして、集めたカードの能力しか使えないので、序盤は縛りが多い。少ない能力だけで戦わなければならないので、自分の手札から何を使えばいいのか頭を使う。そこが面白い。
キャラクターの魅力も本作の魅力のひとつである。主人公の桜ちゃんの可愛さに狂わされた人は私以外にも多いはず。ほんと可愛い。(語彙力失う)
そんな可愛い可愛い桜ちゃんには好きな人がいる。お兄ちゃんの親友:雪兎さん。声優は緒方恵美様。雪兎さんは儚く美しいタイプの男性なのだが、いやもう、今思えば雪兎さんとの出会いが私の人妻系の男性に沼るきっかけだったと思う。レジェンドオブ人妻キャラだもん……!こんなん好きにならない方が無理。
桜ちゃんの小学校に中国からの転校生:李小狼くんがやってくる。小狼くんは最初桜ちゃんに突っかかっていたが、結局彼女に惹かれ恋に落ちる。(桜ちゃんが可愛すぎるので当然の結果) かくいう私は、小狼くんに落ちる。小狼×桜を推しつつ、小狼くんに恋してたので、これが憑依型夢女の誕生である。(当時は夢女とかいう概念がなかったので、キャラに恋するのは当たり前だと思っていた) これが多分恋愛感情の自覚に繋がる。
好きのルーツ
分析していくと、この作品から何か今に通ずる教訓を学んだとかそういうことは一切ない。だって「桜ちゃん可愛い、雪兎さん好き、小狼くんかっこ可愛い」しか記憶ないもん。当時小学生の私に高尚な感想などない。
ただ、「アニメ好き、人妻キャラ好き」という私の好きのルーツであることは間違いない。
"好き"を深掘る
ここからちゃんと就活に使えそうな自己分析。
「なんで好きだと思ったのか」これを深掘りしていくことがどうやら非常に重要らしい。
当時の私の心情など覚えてるはずもないので想像で書くしかないが、何がそんなに刺さったんだろうな。
「お人好し」というものに憧れがあった気がする。世界のために自分が戦うとかお人好し以外の何者でもないだろ……桜ちゃんはまだ小学4年生の少女ぞ…桜ちゃんってガチで健気で可愛くていい子なの。素直になれなくてちょっと可愛げのなかった私はそんな彼女に憧れていたのだと思う。(今も桜ちゃんは理想の女の子、三大トップだけど)
桜ちゃんと知世ちゃんの仲の良さにも憧れに近いものはあったと思う。みんなと平等に仲良くするタイプだったので、いつも一緒にいる親友と呼べるような存在は作っていなかった。だから、そういう相手が欲しかったのかもしれない。今そういう存在はいるだろうか。まぁいるんだけど、私はちょっと欲張りらしい。どうやら親友が1人では足りないようだ。
小狼くんの登場で学んだのは、気の合わなそうな相手でも話してみれば理解し合えるってことかな。ただし、その教訓は小学生のうちに発揮されることはなかった。
アマプラで待っている
もう一度見返したいアニメランキングNo.1かもしれない。記憶が曖昧っていうのもあるが、当時の私がこのアニメを見てワクワクしたことを、今の私も同様にワクワクできるか、そして大人になった今、もしかしたら別のことを吸収できるのではないかと思っている。各配信サービスで観ることができるが、私が契約しているアマプラにはこの作品はない。アマプラ解禁してくれ。懇願。
こんなところで『カードキャプターさくら』が私に及ぼした影響はとりあえず終わり。
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