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贔屓チームが開幕9連敗して思ったこと

阪神タイガースのファンだ。

ファンになったのは2002年。星野仙一さんが監督に就任した年であり、この年は開幕7連勝を飾り関西は阪神フィーバーだった。そして、翌年には18年ぶりの優勝を果たしてフィーバーは全国規模に。今年の漢字が「虎」になったり、阪神タイガース優勝記念モデルのゲームキューブが発売されたと言えば、野球を知らない人でもその熱狂ぶりが伝わるだろう。

それから20年ずっと阪神タイガースを応援し、嬉しい瞬間がたくさんあった。ファンでよかったなと思える球団だ。阪神タイガースが自分の人生に大きく影響を与えているのは間違いない。

ただ、プロ野球を知ってる人なら分かると思うけれど、今年の阪神は序盤絶不調だった。絶不調なんて話ではない。20年プロ野球を見てきて開幕からこれだけ負けていた球団は記憶にない。

開幕9連敗、初勝利を挙げた後も負けが続き、勝率が0割台になったこともあったと思う(もしかしたらなってないかもしれない。この時の記憶があんまりない...)。

本当に苦しかった。試合速報を開くとほとんど劣勢で、「あぁ、今日は勝ってる!」と思っても、つかの間の喜びで結局逆転負け。開く度に寿命を削られる感覚になるから試合速報アプリはアンインストールした。Twitterに試合の状況が流れてくるので、野球のことをツイートするアカウントはみんなミュートにしてた。ごめんなさい。

5連敗ぐらいだったら、「○○を起用すべきやったやろ!」とか「なんでこんなミスしたんや!」とか素人ながらに思うこともあるけれど、これだけ負けていると、「いちファンの自分がこれだけ苦しいのだから、選手や監督やコーチは食事も喉を通らないほどの辛い思いをしているんじゃないか。矢野さんご飯いっぱい食べててくれ」という境地になる。地球平和のために、人類は一度贔屓チームが開幕9連敗してみた方がいいと思う。

僕は、自分のことを悪く言われても特に何も思わないけれど、自分が好きなものを悪く言われるのは本当に嫌なので、ろくに取材もしてない三流ネットニュースや野球は他人をバカにする道具としか思ってなさそうなアカウントに、とやかく言われるのが悔しかった。この期間で、自分にとって阪神タイガースがそんなに大きい存在だったのかと改めて気づかされた。恋やん。

あまりにも阪神のことを考え過ぎてどうにかなりそうだったので、野球と「いい距離感」を取ることにした。

試合に勝った日は、「うおおおおおおおおお!!!!!!!優勝!!!!!優勝!!!!!優勝!!!!!野球最高!!!!!!!」とスポーツニュースやハイライト動画を見まくるが、試合に負けた日は、「木の棒で球を叩くゲームやってたんだ」ぐらいに思うことにした。これで、実質勝率100%の生活でストレスなく暮らすことができている。

現在、阪神のチーム状態は、カードに勝ち越しすることも増えてだいぶ持ち直した。それでも、序盤の連敗が響いて首位とは結構なゲーム差がついた最下位。でも、優勝を信じている。ファンだから。頑張れ!阪神タイガース!

...Aクラスでも全然嬉しいですけどね!

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