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ラーメン

男が好きな物といえば、野球、格闘技、車、カービィのエアライドのマシンのパーツを集めるゲーム、色々あるが最も普遍的でみんなが語れるテーマはラーメンだと思う。

あまり外食はしないのだけれど(自炊が好きとか栄養バランスを考えてとかではなく金銭的な問題で)、そんな自分にもラーメン屋にまつわるエピソードはいくつかある。

大学生の頃、バイト終わりに同僚のちょいヤンキーの奴から「ラーメン行こうや!」と誘われた。正直、そいつのことは苦手だったし、せっかく稼いだバイト代をなんで使わなアカンねんとは思ったけれど、ちょいヤンキーの誘いをゴリ陰キャの自分が断る勇気もなく、「えぇ~、まぁ~、いいけど~...」としぶしぶちょいヤンキーがいつも通ってるというラーメン屋に行くことに。

その店は、お世辞にも綺麗な店構えではなく、良く言えば昔ながらのラーメン屋、悪く言えばボロッボロな店。当時、ラーメン屋なんて天下一品とイオンのフードコートぐらいしか行ったことなかったくせに「こういうところがうまいんだよな!」とちょいヤンキーに媚びを売った記憶がある。

メニューは、醤油ラーメンと多少のサイドメニューのみ。そんなに仲良くもないちょいヤンキーとの会話をこなしながら待ち、運ばれてきたのはそれこそ昔ながらの醤油スープと黄色い麺にこれでもかと乗っかったチャーシューがインパクト大のラーメン。

バイト終わりで腹も減っていたので早速箸をつけようとすると、ちょいヤンキーから
「明日女と会う予定あるか?」と聞かれた。母と姉がいるので「おぅ...まぁ...」と答えると、「そうか、これかけたらもっとうまいんやけど」とガーリックチップが入った容器を指差すちょいヤンキー。

母と姉には申し訳ないけれど、誘惑には勝てずガーリックチップをかけることに。

ズルズルズルーーーーー。

うめぇ~~~~~!!!!!!!!!!

うまい!うますぎる!モチモチした麺も!独特の酸味の醤油スープも!たっぷり乗ったチャーシューも最高だ!あと、ガーリックチップがいい仕事してる!このラーメンとガーリックチップが絶妙に合うんだ!

結構なボリュームだったがあっという間にたいらげ大満足。みんながラーメンにハマる理由が分かったし、ちょいヤンキーの言うこともたまには聞いてみるもんだなと思った。

この日を境にバイト終わりはちょいヤンキーや他の同僚と色んなラーメン屋に行くようになったのだけれど、今でもこの店が自分の中でナンバーワンだ。

そんなラーメン開拓を続けていたある日、大学の少し外れた所にラーメン屋を発見した。

店構えはお世辞にも綺麗とは言えず...というか汚い。ボロボロという言葉が似合う。

でも、これあれだ。あの店と条件同じ「昔ながら=絶品」のパターンだ。のれんをくぐると「醤油ラーメン」と「おにぎり」のみのメニューが。これは勝利確定演出いただきましたね。醤油ラーメンください!


麺はゴム、スープはサラダ油、チャーシューは砂利でした。

この日以来、僕の中で「昔ながら」は「CMの後もまだまだ続きます!」ぐらい信用できていない。

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