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50にして森に住む かもしれない

 去年、失業したわたしはなんやかんやで
いま職業訓練校に通っている。

仕事を辞めてから、突如
「小屋を建ててみたい!」という衝動に駆られた。

 大工仕事に憧れていた。
女子だし50歳だしやったことないし....なんて言ってる暇はない。やりたいことはすぐやらねば!
やって出来なかったら、そのときに考えることにする。

そして、小屋があるのは森の中でなければ。
小さくていい。いや、小さい方がいい。
わたしひとり用。

鳥の声で目を覚ます。
早起きして草を摘んで朝ごはんにする。
ストーブに乗せる薬缶から立ち昇る湯気に、朝日が差し込む。
木々の木漏れ日をながめながら1日過ごす。

森の生活。キャンプじゃなくて、生活。

だけど、それは本に書かれた物語であって、自分がするとは到底思えなかった。

しかし!
ここは北の大地。そんな「夢の森」がわっさわっさ、そこかしこにある。
ある意味、自然の中に人が住まわせてもらってる。
(本来あたりまえだけど、都会じゃ忘れがち)

森の中に住むことは夢じゃない。
断然リアルな現実なんであった。

そんなとき、友人が職業訓練校で小屋建てやったよ、と言っていたのを思い出した。

ミルクが鍋から吹きこぼれるような気持ちになる。
わーっ、と。

さっそく職業訓練校に申し込み、面接と試験を経て無事入所の運びとなった。「材木建築科 8番」という名札ももらった。

6ヶ月の学生生活がはじまった!

つづく

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